素直に謝ればよかった、カッコつけなきゃよかった、とりあえず付き合えばよかった……今から思い返せば、たくさんの後悔が思い浮かぶことって、ありませんか？　復縁を望むとしても、次の恋をするとしても、同じ後悔をしないためにできることとは。まずは、あの時の後悔と悔しさを思い出してください。
　
　

アプローチされたのに素直になれなかった

　これが一番多い後悔ではないでしょうか？　意中の相手からアプローチされたのにも関わらず素直になれなかったとしたら、なおさら悔みますよね。あなたも相手を好きだからこそ、緊張してしまったんだと思います。だから、しどろもどろになって、返事を先延ばしにしたり、仲良しの関係なら照れくさくて「冗談でしょ」と笑い飛ばしてしまったり。意中の相手ではなくても、まさかのアプローチで驚いてしまったなど。その結果、うれしかったのにそれが伝わることもなく、相手は遠ざかってしまいました。
　こういうときは気の利いた返事をしようなどと思わず、「考えさせて」と言ってから期限を決める。自分の中で「○○日までに返事をしないと後悔する」と、頭に叩き込んでおくこと。これが大事です。または相手が遠ざかってしまったと気付いた瞬間、止めに走るくらいの積極性は見せてくださいね。そして、あなたの気持ちを今度こそハッキリ伝えましょう。
　
　

ケンカしたまま離れ離れに

　これは未練が残りやすい典型です。好きな人とささいなことで始まったケンカだったはずが、引くに引けず破局へと発展。さらに意地を張って謝れなかったために、仲直りのチャンスを逸してしまうんですよね。時間がたてばたつほど謝りづらい雰囲気。反比例するように、後悔の気持ちが上昇します。これはカップルでケンカしたらこうしようと、ルールを設けておくといいでしょう（重要なのは、仲のいい時に決めておくこと）。「少なくともケンカ別れだけはしない。必ずケンカ後、一度は話し合う時間を設ける」とか、「次の日にメールで自分の素直な気持ちを送り合う」などです。
　ケンカというのは、ほんのわずかな時間を置くだけで一気に熱が冷めるもの。感情が高ぶって別れの言葉を口にしても、お互い熱が冷めれば撤回も簡単です。そこで「一度口にした以上、引っ込めることはできない」という無駄な意地が後悔へ直結することを、忘れてはいけません。何度でも引っ込めていいんです。
　
　

とにかく行動を起こせばよかった

　告白をする場合でも、別れを告げられた時でも、街角でひと目惚れした時でも。…一瞬でも「今だ」と思ったタイミングがあったのに、そこで一歩が出ませんでした。物事には何度でも訪れるタイミングと、二度とやって来ないタイミングがあります。そして二度とやって来ないことは、しばらく経たないとわからないんですよね。そこで後悔しても、完全にアウト。逆に「二度と会えなくなるかも！」と思えば、勇気って湧いてくるものなんです。「今言わなかったらいつ言うの？」「二度と会えないかもしれないよ？」と、常に自分に投げかけましょう。足が動いた時がまさにタイミングなのです。
　
　

もっと話し合えばよかった

　ケンカ別れをした時は、この後悔がつきものといっても過言ではありません。でもケンカをしたわけでもないのに、お互いのすれ違いや誤解が解かれないまま、別れに発展するケースも多いんですよね。彼の浮気を疑い、そこから疑心暗鬼になって関係がギスギスしてしまう。些細なひと言がいつまでも心に突き刺さって、その言葉の真意を探ろうともせず、勝手な思い込みで別れを決めてしまう。誤解や勝手な思い込みで別れることほど、もったいないことはありません。だって本当はお互い、まだまだ愛し合っているわけですから。好きだからこそ不安になったり、浮気を心配してしまうんですよね。それをそのままにしておかず、きちんと尋ねればよかったのです。もつれた糸は簡単なうちにほどいておくのが、別れから後悔へ発展しないコツ。見た目ひどくもつれているように見えた糸でも、実は簡単にほどけることが多いんですよ！
　
　後悔をしないために行動を起こそうと思っても、また二の足を踏んで同じことを繰り返しがち。それが恋愛下手な人の特徴です。何よりも原動力になるのは、後悔したときの悔しさ。「もしも～していたら……」と、思うと悔やんでも悔やみきれなかったはず。その感情を思い起こすのが一番ですよ。すると「今度こそ！」と、見違えるように強くなれます。常に悔しい記憶を引っ張り出せるよう、日ごろから胸に留めておきましょう。わずかなチャンスも、逃しちゃだめですよ！
　（鈴木ナナ）