社会そのほか速
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10代後半、20代にもなったら素敵な恋愛をしているはずだったのに……。現実は家と会社の往復ばかりで、出会いなんかちっともない、恋愛なんて遠い世界の出来事になっている……そんな状態になっている人も決して珍しくないと思います。恋愛に憧れはあるけど、今一歩踏み出せないでいる……。じつは過去の初恋体験がネックになって、“こじらせて”しまったのかもしれません。
「一途」と「執念」を履き違えてない!? 長すぎる片思いにしがみつく女たち
◇ どーしても初恋体験にこだわってしまう、その心理とは??
初恋が成就するのは素晴らしいことだし、美しく思えます。でもそんなラッキーな人たちはほんの一握り。ほとんどの人が初恋の人に告白できなかったり、あるいは想いが伝わらずそのまま終わってしまったり、ということに終わっていることでしょう。
でも何事もそうですが初めての体験は強烈なインパクトをもたらします、初恋だって同じこと。「恋愛ってこんなに甘酸っぱいんだ」、「この人と結ばれたら、もう死んでもいいくらい幸せ」、成就しなくても心のなかで想いや妄想はどんどん膨らんでいき、ノンストップ状態に。それはある意味、自分にとっても心地よいものなのです。だって妄想の世界なら、自分に都合にいいようにどんどん展開していき、けっして傷つかないのですから。
◇ また恋をするなら、あの初恋を超えるようなものでなくては……
そうやって自分のなかでどんどん初恋を美化したまま、リアルな時間だけは容赦なく過ぎてゆきます。そろそろ彼氏ができてもいい年齢なのに、その気配がまったくない。それは初恋をあまりにも美化するあまり、「あの体験以上の、素晴らしい、強烈な恋でなくちゃイヤ!」と思っているからかもしれません。頭ではそんなこと馬鹿げていると分かっていても、恋愛はやはり感情が先立つもの、乙女としてはそう簡単に妥協してはいけない気分になるのです。でもそう思えば思うほど、現実的には恋愛からますます遠ざかり、漫画やアイドルの世界に逃避していくことも……。
◇ もう一度よく思い返してみて、初恋を美化しているのはあなたのエゴなのかもしれない
こだわればこだわるほど、現実の恋とは遠ざかってしまう……。果たして初恋とはそれだけの価値があるものなのでしょうか、今一度よーく考えてみましょう。たしかに誰かを異性として意識して好きになるのは、ドキドキワクワクするような体験かもしれません。でもその恋は実りませんでした。想い想われるのではなく、いわば一方通行な恋、それはまさに“恋に恋している”状態だったのでしょう。初恋の人そのものよりも、“恋している”自分に勝手に盛り上がり、陶酔しているだけだとしたら、それは誰かを想う恋と言うより“エゴ”といったほうが正しいとも考えられませんか?
初恋とは誰もが経験するいわば通過儀式のようなもの、それを経てまた新しい恋に落ちて、うまくいかなくて、といったことを繰り返しながら自分なりの恋愛スタイルや価値観が身についていくのです。初恋を大事に思うことはいいかもしれませんが、それによって大事な今あるチャンスを潰さないよう、気をつけましょう。