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「彼に変わってもらいたい!」と思っていませんか? その前に考えるべきこと、すべきこと

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「彼に変わってもらいたい!」と思っていませんか? その前に考えるべきこと、すべきこと

「彼に変わってもらいたい!」と思っていませんか? その前に考えるべきこと、すべきこと

 

 「彼に変わってもらいたい」「彼の成長を見守りたい」という言葉を聞くことがあります。彼の何を変えたいのでしょうか? 誰のために何のために、変わってもらいたいのでしょうか? 彼自身は「変わること」を望んでいるのでしょうか?

■彼を変えようとすることは「思い通りにしたい」ということ

 彼を変えたいと感じている関係は、

□1.どちらかが急激に成長してしまった
□2.そもそもエネルギーの大きさが違う
□3.まったく理想ではない人と恋人になった

 といった理由が考えられます。二人の持って生まれたエネルギーに差があると、どんなに好きでも、どんなにがんばっても上手く寄り添えないこともあります。3の場合は、そもそも続けていくには無理があるでしょう。

 女性のほうが人間関係における摩擦に慣れていますし、精神的に成長が早い傾向にあるでしょう。男性は、仕事においては素直に成長しようとしますが、恋人との関係に積極的に学ぼうとする人は少ないかもしれません。母のように「何も言わずに見守っていて欲しい」かもしれませんし、好きだからこそ「いいかっこ」をしたいのかもしれませんよね。

 かっこよく見せたいと思うと、自分と素直に向き合えなくなりますし、精神的に成長するのが遅くなります。とはいえ、自分の一番嫌な部分を、大好きな彼女に指摘されたくないものです。

 何より、「変わって欲しい」と願うことは、その人を「自分の想い通りにしたい」ということ。コントロールしたいと願うということ。その想いって、ぶつけられている側の立場に立って考えると、どうでしょう? 重たさ、窮屈さ、不自由さ、不信感を感じませんか?

■「今すぐに変わってもらいたい」はNGと心得る

 人は、精神的に成長していく生き物であり、成長に「終わり」はありません。変わりゆくものですよね。つきあい始めは、似た波長を持っているから仲良くなるわけですが、それぞれ別の道を毎日歩いているわけですので、見る景色も経験も差が出てくるのは当然です。

 その結果、成長にもズレが出てきます。先に成長してしまうと、パートナーの成長はじれったく感じるもの。だからといって「今すぐ変わって欲しい!」と願うのはNGと心得ましょう。

 成長は、その人にとってベストなタイミングで起こるもの。そして、本人が気づき、「変わりたい」と願わなければ、成長は難しいものなのです。

 また、よく彼氏(夫)を育てる……という言い方をしますが、一方的に「育ててあげてる」と思い過ぎないことも重要です。仮に、あなたが彼の成長をさせているとして、その体験によって自分も成長させてもらっているものです。子育てにもいえることですが、子どもを育てることによって、親のほうが成長できていることに気づくものです。

■「待ち合わせ」するように待ってみる

 恋愛を続けていくことは、二人でその関係を育んでいくということ。でも、先ほども書いたように、成長のスピードはそれぞれ違います。一時的に彼が彼女をサポートしなければならなかったり、彼が大変な時期に入って彼女がサポートし続けなければならなくなったり、長い目で見るとお互いさまであることも。

 いつも同じだけ成長して、いつも同じだけ与え合う……そんなわかりやすい関係なら、きっと苦労することもないでしょう。長期間かけて関係性を育んでいくためには、一体感がなくなり、一時的にバラバラに感じることもあるはずです。「別々の電車(車)に乗っているのだな」と考えて、ゆっくり待ってあげるのもひとつの方法でしょう。

■少し距離を置いてみることも

 言葉にしなくても、人はお互いに、想いや目力で、相手にエネルギーを送り、想いをコントロールしているものです。お互いがしんどく感じるときは、少し距離を置くこともひとつの方法だといえます。

 もしも、彼があなたに寄りかかり過ぎているのなら、少し離れることで、彼もそこに気づけるかもしれません。逆に、あなたがつい彼に甘え過ぎてしまっている場合、少し離れることで、彼に呼吸するスペースを与えてあげることができます。一時的にでも、彼の時間と空間を護ってあげることができれば、「別れたい」と思うまで彼を追いつめてしまうことを避けることもできるかもしれません。

■まずは自分が変わってみる

 変わって欲しい理由にもよりますが、例えば、「何年もつきあっているけれど、彼がプロポーズしてくれない」「たまには、彼からデートに誘って欲しい」など、性格を変えて欲しいというパターンの場合は、スッパリあきらめたほうがいいかもしれません。

 「積極的じゃない」のも彼の個性です。のんびりした彼だからこそ、その優しさに惚れたはずなのに、「でもプロポーズだけは」と固執するのは、彼がかわいそうかもしれません。どうしてもその彼と結婚したいなら、ぜひ、逆プロポーズにチャレンジしてみてください。

 また、相手に変わって欲しいと願う人は、ご自身が自分のなかにコンプレックスを多く抱えている場合が多いものです。まずは、自分自身の欠点を受け入れることから始めてみましょう。「性格を直す」のではなく、「短所をありのままに受け止める」のです。そうすることで自然とパートナーも変化していくかもしれませんよ。

文・藤嶋 ひじり(All About 藤嶋ひじりの恋愛コラム)

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