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【ニューヨーク草野和彦】東日本大震災から4年となるのを前に、米ニューヨーク市内の教会で8日、追悼式典が催された。在留邦人らで組織する支援グループが毎年開いており、約400人が参加。ビデオレターなどで被災者の復興への取り組みや心の苦しみを知り、支援への思いを新たにした。
式典でスピーチした宮城県塩釜市の主婦、高橋匡美(きょうみ)さん(49)は、同県石巻市の実家が津波に襲われ、両親を亡くした喪失感から「何度も死のうと考えた」という。だが今では、「はいつくばってでも生きていかねばならないと思っている」と語り、大きな拍手を受けていた。
主催者代表のシンガー・ソングライター、AK(アケミ・カキハラ)さんは被災地訪問の経験を踏まえ、「遠く離れたニューヨークから『忘れていない』というメッセージを伝えたい。それが被災者の心の支えになっている」とあいさつした。
ピアノを弾きながら歌う人気音楽家、秦万里子さんは、合唱団と共に日本から参加。海外からの支援に感謝する歌「HEROES 2011,JAPAN」を披露した。