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北アフリカにあるチュニジアの首都・チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件は、少なくとも日本人観光客6人が死傷する最悪の事態となった。同館を訪れていた世界各国からの観光客約100人は、突然の銃声におびえ、恐怖の中を逃げまどった。
「逃げろ! 逃げろ!」。18日午前11時(日本時間午後7時)過ぎ、観光客で混雑する博物館に突然の複数の銃声が鳴り響いた。武装した男たちが銃を乱射し、館内がパニックとなる中、観光客は必死で身を隠したり、外に逃げたりした。治安部隊が博物館に向けて銃を構える中、欧州人とみられる高齢の観光客や子供を抱えた男性が走って外に逃げ出す。博物館職員は裏口を開けて多くの観光客を逃がした。
NHKは19日、事件に巻き込まれ負傷した結城法子さんとされる女性の映像を報じた。結城さんは左頬などに
手当てを受けており、
「(館内で)頭を抱えてしゃがんでいたら耳と手と首を撃たれ、隣で母が首を撃たれた。警察が来たときには母は自分では動けなかった」と証言した。
AP通信によると、当時館内にいたスペイン人男性は「男らは博物館で私の10メートル前にいて、動く物は見境なく撃っていた。私は柱の陰に隠れたが、不幸にもその場で複数の人が撃たれた」と話した。博物館の外でも数人が銃で撃たれ、倒れていたという。
目撃者によると、男たちは最初、博物館を見学するために観光バスを降りた客に向かって銃を乱射。その後、客を追うように博物館の中に入ったという。
男たちは館内で複数の人質を取って立てこもり、治安部隊が事件発生から約2時間後に館内に突入し、銃撃戦の末、2人の男を殺害した。警察官1人も死亡した。
18日夜、チュニス中心部には多くの市民が集まり、キャンドルをともして事件の死者を悼んだ。【三木幸治】