社会そのほか速
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世界中のモード関係者がインスピレーションを求めて熱い視線を送る舞台といえば、先月下旬にイギリスで開催された「ロンドン・ファッションウィーク」。だがロシアのネット通販企業「ボエンプロ」はもっと自国に近い、珍しい地域からデザインのヒントを得ている。
モスクワを拠点とする同社が先日発表した最新コレクションのテーマは、なんとウクライナ東部の分離独立闘争。同社のサイトには、独立を求める親ロシア派勢力が掲げる「ドネツク人民共和国」の三色旗や、ドネツクとルガンスクの人民共和国連邦「ノボロシア(新ロシア)」の赤と青の旗をモチーフにした水着やワンピース、カバンなどの「応援グッズ」が並んでいる。親ロシア派と戦うウクライナの国旗をちゃかしたトイレットペーパーやコンドームもある。
もっともボエンプロによれば、対立をあおる気はさらさらないのだとか。このデザインは「ウクライナ東部に平穏な日常生活が戻ることの象徴」であり、「戦争ではなく贈り物をしよう」と呼び掛けたいのだという。
[2015.3.10号掲載]
ダミアン・シャルコフ