社会そのほか速
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2015年3月20日、中国の新華社は「メディアが誤報を流した日、なぜ世界的通信社は真に受けなかったのか」と題した記事を掲載した。以下はその概要。
【その他の写真】
3月18日午後9時50分ごろ(北京時間)、シンガポール首相府の紋章を冠したウェブサイトに掲載された「危篤状態にあるシンガポール初代首相リー・クアンユー氏(91)が同日午後5時30分に、シンガポール総合病院(SGH)集中治療室(ICU)で死去した」との声明文が写った画像がツイッターに投稿された。
この画像が瞬く間に全世界のネット上に転載されたため、米CNNのツイッターアカウントが「リー氏死亡」と報じ、中国では人民網、鳳凰網、新浪網、捜狐網、環球時報などのメディアが死亡報道を行った。このため、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)は、リー氏への哀悼の意を表すロウソクのスタンプであふれた。しかしその後、この画像が偽物であることが判明した。
新華社やロイター、AP通信、AFP通信などの世界的メディアは数十年以上の歴史が培った厳格な記事の配信規定がある。さらに世界的規模で構築された独自の情報収集ネットワークがある。たとえば、新華社は国際的重大事件が発生した場合、インターネット情報と世界各地に駐在している記者がもたらす情報とを照らし合わせている。18日夜、新華社国際部の当直編集委員はこの情報を得た後、編集室や各地の支社に確証を得るよう指示。その10分後、シンガポール支社の記者から情報は誤りで、ネット上に流れた画像は偽物であるとの回答を得た。多くのメディアが時効性にこだわるあまり事実を見誤るなか、こうして新華社は「報道の権威」を守り通したのである。(翻訳・編集/本郷)