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(台北 18日 中央社)台湾南部の高雄市に、近代の台湾を代表する芸術家たちに影響を与えた日本人に注目した美術館、「ミュージアム50」(台湾50美術館)がある。所蔵品は台湾の日本統治時代に当たる50年間(1895~1945年)に日本人によって作られたものがほとんどで、当時の日台の芸術家のつながりを知ることができる内容となっている。
昨年11月にオープンした同館には、台湾の著名な彫刻家の一人、黄土水が師事した高村光雲や関野聖雲のほか、台湾出身者として初めて日本の帝国美術院展覧会(帝展)に入選した陳澄波を教えた石川欽一郎、田辺至などの作品数百点が所蔵されている。
また、現在では再現することができないといわれる、純鉄を材料とした「自在置物」や「鉄打出」など貴重な作品も展示。同館の所蔵品は台湾の国立故宮博物院のほか、日本の東京国立博物館の関係者などからも注目を集めているという。
ミュージアム50の郭鴻盛館長は、日本統治時代に作られた所蔵品について「日本のみならず、台湾にとっても歴史の一部である」と語っており、作品を通して当時に思いをはせて欲しいとしている。
(杉野浩司)