中国メディアの央視網は２７日、２０１５年の春節（旧正月）期間中に国外に出国した中国人は過去最高の５１８万２０００人に達したと伝え、日本で電気炊飯器などを買い求めた中国人観光客が多かったと紹介。一方で、日本メーカーと中国メーカーの電気炊飯器とでは機能や炊き上がりで大差はないと主張した。
　
　　記事は、春節（旧正月）の終盤に記者が北京首都国際空港を訪れたことを紹介し、「国外から中国に戻った中国人らが疲れた顔も見せず、国外で購入してきたバッグや化粧品などをカートに乗せて移動していた」と伝えた。
　
　　さらに日本で購入したという電気炊飯器を持っていた中国人に話を聞いたところ、「日本の電気炊飯器はおいしいご飯が炊けると聞いたため購入した」と回答したことを紹介した。
　
　　また記事は、春節休暇を国外で過ごした中国人の買い物状況を国別で調べたことを伝え、「欧米に向かった中国人は高級ブランドのバッグや化粧品を好んで購入しており、特にフランスの化粧品やドイツのナイフ類が人気だったと伝えた」と紹介。
　
　　続けて、韓国を訪れた中国人のあいだでは韓国メーカーの化粧品が人気で、日本を訪れた中国人のあいだでは「電気炊飯器といった小型家電が人気だった」と紹介。さらに、「化粧品などかさばらないものならまだしも、持ち運ぶには不便な小型家電を持ち帰るとは理解できない」と論じた。
　
　　さらに記事は、北京市内の家電量販店での取材の結果として、「パナソニックや東芝、タイガーなど日本から輸入された電気炊飯器も販売されていた」と紹介する一方、価格は日本より高かったと紹介。
　
　　続けて、中国メーカーの電気炊飯器は日本のメーカーの製品と機能的には変わらず、価格も安いと主張し、日中のメーカーの電気炊飯器で炊いたご飯について実験室で成分比較を行っても、糖分やアミノ酸などにおいて特に有意差は見当たらなかったと主張したほか、過去に日本の電機メーカーの社員で現在は中国企業で働いているという日本人に対する取材として「電気炊飯器における技術は日本と中国のメーカーで大差はない」などと主張した。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
　
　
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