中国税関の統計によると、昨年の中国の紡績製品の輸出は５．１％増加した。今年１月は前年同月比１０％ポイント以上低下し、この１０年で伸び率は最低となった。中国紡績工業連合会は「世界の産業調整の一環で、中国経済がニューノーマルに入ったことを反映している」と述べた。３月３日、中国新聞網が伝えた。
　同連合会の担当者は「中国の紡績産業は構造改革と生産効率の改善を進め、輸出も拡大しなければならない」と指摘した。国内では人口ボーナスが消失し、労働力コストも上昇。さらには環境対策コストも増大している。中国の輸入綿糸価格は２０１２～２０１３年にかけて大きく上昇した。
　また、海外生産の拡大の過程で、服飾輸出を大きく伸ばしているベトナムやバングラディシュなどとの受注競争も激しくなっている。
　ブランドや技術力の向上もグローバル化に欠かせない。自主ブランドの輸出のほか、海外ブランドや技術の取得を通じて付加価値を高め、中国紡績業界の国際的地位を確立する必要がある。
　（編集翻訳　浦上早苗）