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韓国で昨年4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故に巻き込まれ、高校生らの救助に尽力した男性が19日、賠償金が得られないことによる生活苦を理由に自殺を図った。男性は救助され、命に別状はないという。韓国・聯合ニュースの20日付報道を、国際在線が同日報じた。
自殺を図った50歳のキム・ドンスさんは、沈没事故で自らの危険を顧みず、船上に取り残された数十人の高校生を救助。生徒らから「青ズボンの英雄」と称えられた。一方で、本人は「常に頭痛がして、手や体が言うことを聞かない。病院に通っても完治しないと言われた」として後遺症への苦悩を打ち明けていた。
セウォル号事故により、キムさんの「商売道具」だったトラックが沈没、さらに後遺症による通院が重なり、生計を立てるのが難しくなっていたという。数度にわたり韓国政府・保健福祉部に対して義勇者の傷病保障申請をしてきたが、さまざまな理由により却下。国会や市にも訴えたが、反応はなかったとのことだ。
キムさんは取材に対して、「『セウォル号特別法』はできたが、主に行方不明者や犠牲者家族向けばかりのもので、生存者は然るべき賠償を得られない」と語っている。
(編集翻訳 城山俊樹)