社会そのほか速
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アメリカに負けず劣らずの車社会となり、ひどい大気汚染に苦しんでいるフランス・パリ市とその周辺。このほどパリ市長がその改善策として大胆な交通規制に乗り出した。
仏メディア『France 24』が伝えているところによれば、パリ市のアンヌ・イダルゴ市長はTwitterを通じて21日、パリ市内や郊外とパリを結ぶ幹線道路について自動車の走行台数を減らす大胆な試みに出ると発表した。現地の23日より実施し、同日はそうした道路を走行できるのはナンバープレートの末尾が奇数の自動車のみとなるが、タクシー、電気自動車、各種の緊急車両は規制の対象とはならない。これと並行して公共交通機関の運賃は無料となるそうだ。
ロサンゼルスほか世界の大都市を悩ませてきた車の排気ガスによる深刻な大気汚染。ヨーロッパではエコロジー派がますます増え、駐車場の契約も高いことからマイカーを持たずカーシェアリングを利用する人、自転車や鉄道を利用する人が激増している。パリ市は1年ほど前に幹線道路の最高速度制限を70km/hから60km/hへと下げたが、ナンバープレートによる末尾制限にも多くの国民が以前から理解を示していた。
たとえば中国・北京市全域で昨年11月、10日間にわたり毎日21時間、ナンバープレートの末尾を偶数(0を含む)・奇数で分けての走行規制を設け、一定の成功を収めていた。またイギリスでも同じ時期、人糞と廃棄処分の食糧から得られるメタンで走る公共バスがデビューして大きな話題となっている。ブラジルのサンパウロ市は末尾の番号を曜日ごとにさらに厳格に分けており、複数名が乗車したカープール車のみが高速道路のエクスプレス・レーンを走れるというアメリカのシステムも有名だ。パリ市は19日までの3日にわたり大気汚染の測定値が最大許容値を上回っており、イダルゴ市長が素早くアクションをとったことに対する評価は高いもようだ。
※ 画像はfrance24.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)