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中国のネット上では今、感情に任せて日本製品のボイコットを唱え続ける人びとと、これに対して嫌悪感を示し、良いものは取り入れるべきだとする人びとに大きく分かれている。後者はさまざまな例を示して「日本のものをボイコットするのは非現実的」と訴える傾向にあるが、このほどあるネットユーザーは中国国内に存在するある「日本製」で「攻撃」を仕掛けた。
中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で約5000人のフォロワーを持つこのユーザーは28日、「日本製品をボイコットする『糞青』(『憤怒青年』の略称『憤青』を揶揄したもの)に教えてやろう」として、河南省鄭州市にある鄭東新区は日本人が設計したものであることを紹介。「さあお前ら、思うようにやってみろ」とした。
鄭州市市街部の東側にある経済特区・鄭東新区は1998年に出された同市発展計画に基づき建設が計画された地域。都市開発デザインについて国際コンペを実施し、2002年に日本の建築家である故・黒川紀章氏のデザイン案を採用することが決定した。同省における都市化のシンボルエリアとして開発と発展が進み、13年には人口が100万人を突破した。
このツイートに対して、「壊せ、焼け」、「壊せ、全部壊せ!」という、ツイート主の言う「糞青」によるコメントが見られる一方で、「愛国賊ども、攻撃してこいよ」、「河南省のネット掲示板に転載してやろう。あそこは『糞青』が多いはずだから」、「西安の飲料水プロジェクトだって日本人が無償援助したもの。西安の『糞青』どもは飲むなよ」、「愛国を名乗るやつは、道徳的にひどいことをしている。人類文明の恥」などといった意見が寄せられた。また、携帯電話や自動車の部品に日本メーカー製品が多く使われていることを挙げるユーザーもいた。
中国のネット上における、「憤青」に対する辟易ぶりはかなりのレベルに達しているように思われる。それだけ多くのネットユーザーが一市民として冷静かつ客観的な視点を持つようになったことの表れと言えそうだ。(編集担当:近間由保)
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