社会そのほか速
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「イスラム国」が今、一番恐れている相手が、最前線で激しい戦闘を繰り広げるクルド人の女性部隊です。「イスラム国」の戦闘員にとって、女性に殺されるのは耐えがたい屈辱なのだそうです。その最強の女性部隊をイラクで取材しました。
イラク北部・クルド人自治区。その戦闘部隊、ペシュメルガには女性だけの部隊があります。
志願兵およそ500人の部隊。イスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員たちは、女性に殺されることを耐え難い不名誉ととらえ、女性部隊を恐れる者も少なくないといわれます。
「シリアのコバニ奪還作戦でも男性部隊と共に前線で『イスラム国』と戦いました。これからも女性部隊は、前線で戦い続けます」(司令官)
2日後の前線への出発に備え、「イスラム国」の待ち伏せを想定した訓練が行われていました。
「1歳の息子がいます。兵士としての仕事は子育てと両立できますよ。私はこの仕事がとても好きです」(兵士)
お昼になると質素な昼食。任務が終われば、軍服を脱いでそれぞれの家庭に帰っていきます。地上部隊を派遣したくない欧米は、過激派組織「イスラム国」に対抗させるため、シリアとイラクでクルド人部隊を支援。軍備や訓練を提供しています。これに対して「イスラム国」側は、捕らえたクルド人兵を、おりに入れる宣伝映像を公開するなど、威嚇を繰り返します。
この男性の息子は1か月半前、イスラム国の奇襲に遭い、戦死しました。
「知らせを聞いたときはとてもつらかったです。私の息子ですから。でも“クルディスタン”(クルドの国)のために死んだのですから・・・。神に感謝します」(亡くなった兵士の父親)
クルドの国のため。そう、多くのクルド人が戦うのは欧米のためではありません。去年8月、マフムールに「イスラム国」が進撃するとイラク政府軍は総崩れとなり、撤退しました。しかし、ペシュメルガが兵を進め1日で制圧。以来、本来はクルド人自治区の外にある、この街をペシュメルガが実効支配しています。自分たちの国を持つことが悲願のクルド人たち。領土拡大の野望を隠しません。
「我々がこの街を『イスラム国』から解放しました。我々の血を流したのですから、この土地は誰にも渡しません」(ペシュメルガの司令官)
仮に「イスラム国」の駆逐に成功しても、今度はクルド人が流した血の分だけ、分け前を主張し始めるのは避けられません。(10日17:19)