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米Valveは4月28日、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」上で始めたばかりの有料MOD配信機能を撤回すると発表した。同機能をめぐっては、制作者への収益配分率の低さや有料MODへの拒否感などからコミュニティーの批判が集まっていた。
MODは既存のゲームにさまざまな機能を追加できるプラグイン的なソフトで、ファンによる2次創作として無料で提供されているものが多い。
SteamでMODを配信できる「Steam Workshop」の有料配信機能は、RPG「Skyrim」用MOD向けに4月24日に始まった。だが「収益配分率がValveに30%なのに対し、MOD制作者には25%というのは少ないのでは」といった指摘や、ファン活動として広がっていたSkyrimのMOD文化にカネを持ち込むことへの拒否感も強く、フォーラムが炎上する事態に。第三者のMODを勝手に販売したとして削除されるケースもあった。
スタッフがSteam Workshopに投稿した声明では、「われわれは自分が何をしているかよく分かっていなかった」として有料配信機能の削除を発表。既に購入したユーザーには返金するという。
スタッフは、Steamはクリエイターに収益を配分するための機能を追加して実際に還元してきたが「今回のケースは明らかに違う」と認め、多くの優れたMODが無料公開されて久しいSkyrimのMODコミュニティーと有料配信機能がなじまないものだったかもしれないと反省している。
Skyrimの開発元、Bethesda Softworksも、Valveとの議論やコミュニティーの意見を聞いた結果、「フィードバックは明確だった──みんなが欲しがっていない機能だということだ」として、Valveの決定を支持している。