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国立天文台は、4月4日の夜、日本全国で観察できる皆既月食を、より多くの人に観察してもらえることを目的としたキャンペーン「皆既月食を観察しよう 2015」を実施する。
今回の皆既月食は、日本全国で始まりから終わりまで見ることができるもので、しかも食の最大が21時ころと、観察しやすい時間であることも特徴。しかし、皆既食中の月は、常に同じ色というわけではなく、皆既月食ごとに変化することが知られており、今回のキャンペーンは、そうした月の「色」に注目し、今回の皆既食中の月がどのような色に見えるのかを観察し報告してもらおうというものとなっている。
キャンペーンは誰でも参加可能。参加したい人は、国立天文台の専用Webサイトにアクセスし、記録用紙をダウンロード、印刷し、当日の様子を記録(印刷できない人は、あらかじめノートに記録内容を写し取っておくことを国立天文台では推奨している)。その後、4月6日正午までに国立天文台の専用Webサイトの観察結果報告フォームに入力するだけで良い。また、学校や天文施設・科学施設などで観察会を開き、まとめて観察結果を報告したい場合は、国立天文台に問い合わせしてもらいたいとしている。
ちなみに、観察に際して国立天文台では、双眼鏡や望遠鏡は使うと、肉眼で見たときとは違う色に見えることがあることから、使用を控えるように、としているほか、写真や中継で見た月の色の報告も、機器などによって実際とは異なる色で見える可能性もあることから、しないように、と呼びかけている。
なお、国立天文台のWebサイトでは、今回の月食の始まりの時間から、終わりの時間までの目安や、月食の仕組み、種類、月食中の月の色、そして観察の仕方などが説明されているので、月食を観察したい、という人は、一度見ておくと良いだろう。