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人形浄瑠璃が好きな女性、略して“るり女(じょ)”。そんな女性を増やそうと企画された解説本「じょうるり女子の見どころ指南」が完成した。人形浄瑠璃の物語を、女性が好きな恋愛ドラマと捉え、初めて見る人にも理解しやすいよう、あらすじや現代語訳、徳島ならではの芝居の見どころを解説する。22日には県立阿波十郎兵屋敷(徳島市川内町)で、るり女のための特別公演もある。【阿部弘賢】
「見どころ指南」はA5判、全カラー31ページ。阿波十郎兵屋敷を運営するNPO法人・阿波農村舞台の会や県文化振興財団、県などで作る県地域伝統文化総合活性化委員会が文化庁の補助金を受け、5000部作製した。
生写(しょううつし)朝顔話や伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいひがのこ)など県内でよく上演され、女性に好まれそうな物語6話を解説するほか、太夫(語り)や三味線弾きら3人が人形浄瑠璃の魅力を語る。
有名な曽根崎心中は「美男美女が織りなす、はかない恋物語」とタイトルを付け、「作品は大ヒットしたが、心中する人が続出し、上演が禁止された」といった裏話も紹介する。県の担当者は「人形浄瑠璃には元祖トレンディードラマとも言える恋愛話もある。言葉や見どころなどをサポートすれば、今の若い人も十分楽しめます」と話す。