社会そのほか速
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ウクライナからクリミア半島を編入するため、ロシア側が根拠にしてきた去年3月の住民投票について、クリミアを訪問中の鳩山由紀夫元総理がロシアによる「軍事的影響力はなかった」と肯定的な見解を述べたことをロシアメディアが伝えています。
11日のロシア国営通信は鳩山元総理の会見のサブタイトルとして、ロシアへの編入の是非を問う去年3月の住民投票に関する発言を取り上げました。この見出しでは、鳩山氏が住民投票について、「軍事的影響もなく」「住民の願いや感情によるもの」と述べたことが伝えられました。
住民投票は、ロシア側が「住民の9割が編入に賛成した」として、ウクライナからのクリミア半島の編入の根拠にしてきたものです。今回、ロシアメディアは、鳩山氏の発言を引用し、ロシアの立場を改めて伝えた形です。
しかし一方で、住民投票は、実際はロシアがクリミアの主要な都市機能を軍事力で制圧した後に、親ロシア系の議員や市民らが中心となって実施した経緯があります。また、「住民の9割が編入に賛成した」という結果にしても、クリミアの少数民族など、投票に参加しなかった住民も当時は多く見られました。ロシアによるクリミア編入について、日本を含め欧米諸国は国際法違反であるとしており、鳩山氏の発言は、今後、波紋を広げそうです。(12日19:29)