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戦後70年企画 映画『おかあさんの木』のクランクアップ報告会見が17日に行われ、出演者の鈴木京香、志田未来、三浦貴大、奈良岡朋子が登場した。鈴木は母親役を演じることの苦労を明かし、「皆の理想とする母親像を目指した」と語った。
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本作は昭和52年より、長きに渡り小学5年生の教科書に掲載された同名短編児童文学が原作。戦争で7人の息子が次々と兵隊にとられ、その度に桐の木を植え、無事を祈る母親・田村ミツ(鈴木)の愛を描く。
最初に台本を読んだ際、鈴木は「字を追うだけだったんですが、どうしても、涙が出てしまって…。7回も息子を送り出さなければならないのか、これは大変な役だなと思いました」と回顧し、「でも、撮影に入った際は水っぽくならないように、母として強い姿を出したいと思い、“強く強く”ということを心がけていました」と明かした。
また、鈴木は母親役を演じるにあたり「子どもを育てたことがありませんので、母の優しさはどういうものか、いろんな方に聞いたりもした。母だったらどうしたかなとも考え、皆の理想とするお母さんを目指した」とリサーチを繰り返したことを明かした。
志田は「私が知っている戦争は物語や教科書の中だけのもの。残された者がこんなにも辛い思いをするんだなということを改めて知りました。今の時代では嫌とか行きたくないとか言うことができるけどその時代は言えない。あと、女性は強いなと思いました」としみじみと語った。
また、田村家の次男を演じた三浦が「子役が家族の時間を長く過ごしていて、僕がお会いしたのが出征していくところだったので、お母さんと芝居するというのがなかったです。でも、理屈ではなく、(鈴木を)お母さんと感じられた。一緒に芝居ができてよかったと思っています」と笑顔を向けると、鈴木は照れ笑いを浮かべながら、頭を下げていた。
ほかにも、当日は磯村一路監督、原作者の妻である大川弘子、東映の須藤泰司企画制作部長が登壇した。映画『おかあさんの木』は6月6日ロードショー。