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過去100年…イラン女性のファッションの変化が興味深い! ヒジャブを脱ぎ捨てた時代も

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過去100年…イラン女性のファッションの変化が興味深い! ヒジャブを脱ぎ捨てた時代も

 過去100年…イラン女性のファッションの変化が興味深い! ヒジャブを脱ぎ捨てた時代も

 以前当サイトでご紹介した、ファッションメディア「Cut」による「過去100年の流行メイク」動画に、新作が登場。
 
 “エピソード3” と銘打たれた今作のテーマは、「過去100年のヘアメイク&ファッションの移り変わりイラン女性編」。モデルのサブリナ・サラジさんが、1910年から2010年まで10年ごと、イラン女性のヘアメイクの流行を体現しています。
 
 【10年代はほぼノーメイク&シンプルヒジャブを着用】
 1910年のイラン女性は、メイクは極力シンプル。しかし眉毛だけは濃く太く、繋げた(!)状態に。しかしながら頭からすっぽり「ヒジャブ」と呼ばれる布を被っている点においては、今とさほど変わりない印象を受けますね。
 
 【30年代、ヒジャブを脱ぎ捨てたイラン女性たち】
 20年代に入ると繋がった眉毛とはサヨナラ、その後30年代に入るとヒジャブを脱ぎ捨て、帽子を被り始めた女性たち。これは1936年の、反イスラーム的統治を行ったパフラヴィー朝期による「女性のヴェール着用の非合法化」に、起因しているものと思われます。
 
 【政治とともに女性のファッションも激変】
 その後1979年まで続くパフラヴィー朝期、1963年にはイランの近代化および西欧化を提唱し推し進められた改革「白色(はくしょく)革命」も起きるなど、イランの政治は昔とはがらりと様変わり。
 
 【40年代から70年代はヘアメイク&ファッション黄金期】
 これらの影響を強く受けたのでしょう、40年代に入ると一気に、グラマラスな雰囲気のヘアメイクへとシフトチェンジ。艶のあるアイメイクに真っ赤な口紅、加えてゴージャスなウェーブヘアが色っぽい! 続く50年代・60年代・70年代は、世界で流行したヘアメイクとほぼ同じ、言われなければこれが「イラン女性の間でおこなわれていた」ものだとは、判別できないくらいです。
 
 【80年代に入ると事態はがらりと急変】
 ところが、80年代に入ると、ヘアメイクは一気に20年代のイランへと逆戻り。1979年に起きた伝統的イスラームに基づく「イラン・イスラーム革命」によって、化粧っけゼロ&ブラックオンリーのヒジャブという姿に。その後は「ヒジャブの色がよりカラフルに&着こなしもラフに」「ヘアメイクもほどほど行う」といった具合に、政治の流れに沿うかのごとく、ある種の厳密さは次第に薄れていった模様。こうしてみると、女性のファッションと政治、両者に深い関係があることが容易にわかります。…

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