豊胸手術には3つの方法があります。それは、【1】シリコンバック挿入【2】ヒアルロン酸注入【3】脂肪注入です。

　豊胸をご検討の方は、それぞれの特性を理解した上で自分の希望にあった選択をすると間違いないでしょう。今回は、豊胸症例1800を超えるクリニックのドクターとして、上記の3大豊胸法のメリットとデメリットを解説いたします。

シリコンバック豊胸の特徴

　まずシリコンバック挿入のメリットですが、何といっても希望通りの大きさを実現することが出来ます。反面、デメリットとして、見た目や触感の不自然さがどうしても出てしまう点が挙げられます。特にA・Bカップの方がシリコンバックで豊胸する場合は形やバランスの点で、不自然さが強く出ます。

　そのため、せっかくサイズアップしたのに、周囲の目を気にして温泉に入れなくなったり、恋人と一緒に眠れなくなったというケースが少なくありません。また、時間の経過とともにカプセル拘縮（こうしゅく）という、バストの硬化や破損につながる症状が一定の割合（およそ10人に1人）で発生しています。

　これは、本来異物であるシリコンバッグから体を守ろうとする自然な反応であるため、例え最新のバッグであっても、術後のマッサージ等ケアを十分にしていても、また、天才ドクターがどんなに上手に手術を行っても、カプセル拘縮が起きるリスクは避けられないため、医療従事者は頭を抱えています。

　そのため、シリコンバック豊胸を選択する場合は大きなリスクを覚悟しておく必要があります。

ヒアルロン酸豊胸の特徴

　次にヒアルロン酸豊胸のメリットですが、注射だけの短時間法で気軽に出来る点が魅力でしょう。実際、ごく少量のヒアルロン酸注入であれば、触感も見た目も自然な仕上がりになります。

　反面、ある程度の量（片胸50cc、0.5カップアップ分）を入れると、徐々に触感が硬くなる傾向があります。これは、豊胸用のヒアルロン酸の粒子が大きく硬いことに起因しますが、現状は改善できていません。ヒアルロン酸で豊胸する場合は最大でも100㏄の注入に留めるべきでしょう。

　また、ヒアルロン酸は半年ほどで吸収されて効果が切れてしまいますので、何度も行うと費用対効果の面で難が出てくるでしょう。初めての豊胸で、0.5～1カップほどだけ、大きくしてみたいという方にはヒアルロン酸豊胸はオススメです。

脂肪注入豊胸の特徴

　最後に脂肪注入豊胸によるメリットですが、これは何と言っても自然な仕上がりになる点でしょう！ 誰が見ても触っても、手術をしたことすら分かりません。…