社会そのほか速
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すべてを完璧にこなすことに並々ならぬ熱意を注ぐ人がいる。定められた時間、限られた時間の内で完璧な状態を目指そうとする。いわゆる完璧主義者と呼ばれる人々だ。
完璧主義者は、仕事をきっちりこなす「デキル人」として認識されることも多いが、度を越した完璧主義は、まわりが見えなくなり、配慮に欠ける行為で周囲に迷惑をかけることもある。精神医学では精神疾患のひとつとされることも多い。
最近、全てを完璧にこなしたいと考える彼らの心の闇に関する研究結果が報告された。それによると、完璧主義者は心の傷を隠しつつ、自分自身を破滅へと追い込もうとしているという。実際に自殺者の半数以上が完璧主義者であるとの報告もある。
人は何かを成し遂げた時、嬉しい気分になる。だが完璧主義者は違う。心の中では「まだ完璧ではない。ゆえにこの後失敗するかもしれない」。という不安が先立ち、達成感を得ることができないのだ。
完璧主義者は、「デキル人」と同義ではない。例えば、医者や弁護士、裁判官といった人が有能なスキルを持った「デキル人」であったとしても、彼らは「完璧主義者」に当たらない。
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アメリカ心理学会誌「Review of General Psychology」によれば、完璧主義者は心の傷を隠しつつ、自分自身を破滅へと追い込もうとしているという。
実際、アラスカ自殺遡及研究の最終報告書においては、自殺者の半数以上が完璧主義者であると述べられている。これは自ら命を絶った人々の家族や友人へのインタビューから明らかになったものだ。完璧主義者は自分自身を劣った者として捉えるとともに、ケアレスミスは個々の欠点によるものと考えている。その為に自分を常に責め続けるのだ。
「自分自身が人として受け入れられるようになるまでのプロセスさえ完璧でなければならない」。と考える習性があるのも完璧主義者の特徴のひとつであると言えよう。一方、「デキル人」は自分自身を劣った者として捉えることもなければ、ケアレスミスをしてしまっても自分を責め続けることはないだろう。
via:nymag・原文翻訳:lingafrank
完璧主義者の目指す「完璧」と、一般的にデキると判断されている人の目指す「完璧」は、大きな違いがあるようだ。そもそも1人ですべてを完璧にすることは不可能だ。不完全であることこそが自然なのである。まずそこを認識しなければならない。…