社会そのほか速
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ラーメンといえば、どんなイメージがありますか?日本国内では、男の人が1人でよく行く場所、手軽に比較的安く食べられる事などから、高級レストランとはかけはなれたイメージがあるように感じます。
一方現在アメリカでは都心部を中心として、ラーメンは、バーやレストランのように落ち着いた雰囲気で楽しむお洒落な食べ物として大きなブームを引き起こしています。実際にこのラーメン人気を象徴するかのごとく、サンフランシスコで昨年行われたJ-POPサミットフェスティバルでの路上イベントにて販売された屋台ラーメンに、オープン前の11時から長蛇の列ができ、約3時間もの待ち時間となりました。
統計的に見ても、ラーメン屋は世界で約1,000店舗ありますが、そのうちの約3分の1はアメリカにあります。また訪日外国人が期待する日本の食事ランキングにおいても2009年以降、1位の寿司に次ぎ、ラーメンが2位にランクインしています。
またgoogle trendでramen(ラーメン)と検索すると、検索数は毎年右肩上がりにのぼり続けています。
格安食材からトレンディ食へ
しかしながらアメリカにおけるラーメンの始まりを考えてみると、本来はお金のない学生が食べるただの身近にある存在でした。実は今でもインスタントヌードルに関してはニューヨークでは、5パックで1ドルで売られているほど安い食べ物として取り上げられます。以前に紹介したUberのCEO, Travisも失敗続きの10年間を、”Ramen Days (ラーメンばかりを食べていた10年)” と表現しています。
一方で、現在アメリカのラーメン店では、一杯$18 (2000円) 程度する事も少なくありません。スーパーでインスタントを買えば100円もしないのに、何十倍ものお金を出してまで食べたいと思わせる理由は何でしょうか。なぜ、ここまでアメリカでラーメンブームが来ているのか、4つのポイントに絞って考えていきたいと思います。
理由: 1. アメリカ人の舌を魅了した – とんこつラーメン
まずは、とんこつ味の人気。いまや、Tonkotsuはアメリカで通じる言葉になっています。ニューヨークのラーメン屋のメニューの表示はだいたいTonkotsu Ramenなど、日本語のローマ字表記に、英語の説明といった形式になっています。
アメリカ人の口に合わない醤油や塩味のスープより、とんこつのこってりとした味を前面に押し出した戦略に成功した店を中心に人気を呼んでいます。…