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中国人観光客が旧正月(春節)旅行で来日し、すさまじい勢いで買い物をする”爆買い”の様子が、連日報道された。実はお隣韓国でももうひとつの”爆買い”騒動が起きていた。
中国人は韓国で何を買っていたのか?それは韓国の代名詞になりつつある美容整形手術を求めての”爆買い”だ。2013年の韓国で医療サービス目的の外国人観光客は約21万人で、中国人だけでその2割程度を占めるまでに増加した。韓国政府は2014年の予算で、医療ツーリズムの宣伝支援のために約4.2億円の予算を投入してその拡大をもくろんでいる。2020年までに「整形手術ツアー」など医療目的の旅行者100万人を目指し、その主たるターゲットが中国人だ。
首都ソウルの繁華街にあるカンナム地区は、数多くの整形外科クリニックが軒を並べるエリアとして知られる。この地域では整形美容クリニックの中国語の看板も目立ち、中国語話者が通訳サービスを提供するクリニックも少なくない。
もちろん中国国内でも美容整形クリニックが急増しているが、無登録の美容整形医も少なくなく、当然、医師による技術レベルの差も大きい。まだまだ割高で、安全性や衛生面でも問題が多い。中国消費者協会の統計によると、美容に関係し消費者が訴訟に及ぶケースはますます増えており、この10年間で、美容整形手術によって容姿が崩れたことによる訴訟は年平均2万件を超えている。こうした中国国内の美容整形事情に加え、中国では「韓国の医者は中国の医者に比べて専門的。アジア人の顔をよく知っているので、米国や欧州の医者よりもいい」と評価される傾向がある。
この旧正月にも休みを韓国での整形手術に当てるために予約を入れる観光客が殺到した。二重まぶたなど小さな手術から大掛かりな全身整までさまざまな整形を施す客の中心は若い女性がほとんど。例えば二重まぶた手術は平均10万円程度と日本の感覚からすればさほど安くも無いと思えるが、整形手術ツアーに参加する中国人は、買い物を含め一人あたり約100万円を落としていくという。
その大半が中国で人気の高いスターの写真を持ち込み、「この顔にして欲しい」と注文するという。持ち込まれる写真の中で最も人気の高いのが女優ファン・ビンビンだという。彼女は「中国ナンバーワン美女」、「女神」とまでいわれる超人気女優。日本でもサントリーのウーロン茶や松下電器などのCMに出演しているので見かけたことがあるかもしれない。…