社会そのほか速
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いよいよ開幕まで1ヶ月を切ったプロ野球。2月1日に始まった春季キャンプもあっという間に過ぎ去ってしまった。
キャンプといえば「黄金ルーキー」たちの話題で盛り上がるのが通例だが、今年は若手よりもオジさんたちが躍動していた印象が強い。
意外にも管理野球を目指していることが判明したソフトバンク・工藤新監督に、チーム内運動会で団結を誓った楽天・大久保新監督……といった具合で連日話題を提供する新監督たち。
選手では、日本球界に復帰した松坂大輔(ソフトバンク)、中島裕之(オリックス)、そして黒田博樹(広島)らが連日メディアを賑わし、各キャンプ地の来場者数も盛況だったと聞く。
もっと若い世代が見せ場を作らないと新陳代謝が進まない!という懸念は確かにある。だがそれ以上に、野球においては齢を重ねたベテランたちの味わいほどじっくり楽しめるものはない、ということも改めて実感する。
ただ、今年のキャンプMVPを選ぶとしたならば、上述した面々ではなく、横浜DeNAベイスターズの中畑清監督を推したいと思う。
毎日自分のカラオケレパートリーの中から報道陣に歌を披露していたから、ではもちろんない(去年のキャンプにおける「清の一人五輪」並みにどうでもいいです)。
中畑監督最大のファインプレーは、元巨人の松井秀喜をDeNAキャンプに招聘したこと。これ、かなり画期的な出来事だったと思うのだ。
昨季は巨人キャンプに臨時コーチとして参加し、「55番のユニフォームを着るのかどうか」と連日マスコミを賑わせた松井。ただ、コーチとしての契約期間が終わると、他チームには目もくれずに日本を離れてアメリカに戻ってしまったのには、一抹の寂しさと物足りなさも感じてしまった。
ところが今年は、巨人・宮崎キャンプを2日間視察すると、すぐに沖縄・宜野湾に移動。2月5日~7日まで、巨人よりも1日多い3日間に渡ってDeNAキャンプを視察した。
松井のコメントによると、中畑監督からは何度も何度も誘いを受け、根負けした形でキャンプ視察を承諾したようだ。
「何回もお断りさせていただいたんですが『頼むよ』の1点張り。最後には『恩返ししろ!』と。そんなに世話にはなっていないんだけどね」(日刊スポーツ2月6日紙面より)
だが、この「恩返し」にはもっと深い意味があることを中畑監督も語る。
「俺は引退してから、まず最初にやったのは12球団のキャンプ地巡りだった。ジャイアンツだけじゃなくて球界全体に恩返しをしなければいけないと思った。…