最優秀賞　「故郷」

• 　映画の一コマのような状況が物語性を出している。ローアングルと強烈な光。いろりをはさみ、下から反射した光が当たった笑顔は、懐かしさにあふれている。全てがあからさまでなく、光に誘われて女性の笑顔にたどり着く。奥の障子で家の広さも感じられる。

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  審査委員特別賞　「光彩」

  　
  　

  高森正己（千葉）
  • 　三つの輪がなかったら何でもない写真だが、光学的に見て面白い。どんな写真でも二度とは撮れないものを目指すべきだ。一瞥にして一別です。それが写真の醍醐味であることを心がけて欲しい。

    　　
    　

    優秀賞　「野良に生きる」

    　
    　

    榎本英治（東京）
    • 　ボケ味が素晴らしい。焦点深度が浅くなることで表現が単純化され、撮影者の意図が伝わりやすい。ネコの表情も野性的で良い。

      　　
      　

      優秀賞　「まねっ子」

      　
      　

      住田幸夫（京都）
      • 　生活の中でふっと笑える瞬間が面白い。単純にそれだけだが、それ以上は不要だ。また、端の緑の草で赤い靴が生きた。

        　　
        　

        優秀賞　「花畑」

        　
        　

        山下寛（広島）
        • 　写真を始めた人がマクロレンズで水滴に寄る手法は今や定番だ。半円球の中の世界は宇宙でもある。写真を回転させたことで花畑の見え方が変わり、面白い作品になった。

          　　
          　

          優秀賞　「老いの叫び」

          　
          　

          鈴木晃（群馬）
          • 　歩いていると何か見えてくるという好例だ。ムンクの絵画を意識して撮っているのが面白い。スローシャッターで撮った水の流れに明確な作意を感じる。

            　　
            　

            優秀賞　「吉野川、春の風物詩」

            　
            　

            武田博之（大阪）
            • 　すでに広く知られているシラス漁の光景だが、不思議な感じだ。網が光を通して見えているところが良い。高感度だがノイズもない。