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普段は祈りを捧げる機会はあまりなくても、“困った時の神頼み” ではないが、人は苦境に立たされると思わず祈ってしまうものだ。
そんな祈りと宗教は切っても切れない関係にあるが、なんとイタリアのナポリを訪問したローマ法王が、「聖人の血を半分液化」する奇跡を起こしたと大きな話題となっている。一体何が起こったのか、事の全貌をお伝えしたいと思う。
・ローマ法王が半奇跡を起こす!?
2015年3月21日、ローマ法王フランシスコはイタリア南部のナポリを訪れていた。
同市のナポリ大聖堂には、守護聖人、聖ジェナーロの “奇跡の血” が収められており、凝固した血が年に3回液化すると言われている。毎年、その奇跡を目にしようと多くのキリスト教信者が大聖堂を訪れるのだが、ローマ法王が大聖堂を訪問中に、奇跡の血が半液化したというのである!!
・“祈りを捧げると凝固した血が液化する” との言い伝え
聖ジェナーロは、ローマ皇帝ディオクレティアヌスのキリスト教迫害により打ち首になり、西暦305年に殉教した人物だ。その後、守護聖人となった彼の遺体はナポリへと移され、ガラス瓶に保存された血液と共に、大聖堂の地下埋葬所に安置された。
それ以来、9月10日の聖ジェナーロの祝日と5月の第1土曜日、12月16日の定例日に祈りを捧げると、血が液化すると言い伝えられてきた。
・法王のキスで血が半液化する奇跡が!!
そんな伝説がある聖人の血だが、ローマ法王が血を保存したガラス瓶を手にしてキスをすると、なんと凝固した血が半分液化したのだ! この奇跡についてナポリ大聖堂のカトリック大司教は、「血が半液化したということは、聖ジェローナが法王を愛しておられるサインだ」と、感無量の様子でコメント。
しかし、これに対し法王は「血が半分しか液化しなかったということは鍛錬が足りないという意味で、さらなる修行が必要だ。我々は守護聖人から半分しか愛されていない」と答え、稀にみる奇跡を謙虚に受け止めている。
・ローマ法王列席の場で血が液化したのは1848年以来
この半奇跡とも言える現象を大聖堂で目にした信者のなかには、感動のあまり泣き出す者もいたとのこと。ローマ法王が列席している場で聖ジェローナの血が液化したのは、1848年以来の出来事だそうだ。
私事になるが、2014年4月27日にローマ法王フランシスコが執り行ったた列聖式に、たまたまヴァチカンにいた筆者は参列することになった。…