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ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)が15-16AWコレクションを発表した。
一見、メタリックブロケードやパスフリーブやレッグオブマトンのようにボリュームが入った袖山、ペプラムから18世紀の宮廷衣装を連想させ、とてもクラシカル。しかし、細分化していくと、クチュールにオリエンタルの意匠とカジュアルスタイルを落とし込んだものと分かる。
ドレスやジャケット、コート、パンツをきらびやかに彩る刺繍やプリントは中国の19世紀の屏風絵、日本の桜、ドラゴンなどを引用。中国的な雲の図案は色を変えてカモフラージュ柄のようにリミックス。スウェットシャツにプリントした際には、スパンコール刺繍と会わせてエレガントにも見せる。これらにコットンチノアイテムが全く違和感なくスタイリングされる。
絢爛な刺繍ブルゾンはリバーシブル仕様で、裏返すとネイビーのキルティングジャケットに変化し、一転カジュアルな印象に変わる。クラシックなコートには大きなワークポケットを付けてカジュアルダウンした。
シルエットは細長い。ワイドパンツ、マキシコート、タイトスカートなどIラインを作る。スカートの上には裾を引きずるほど長いプリーツスカートが巻かれ、縦長が強調される。スカートが取り外し可能なベルトに付いたワンピースもある。
様々な要素をアレンジして、現代のスタイルに見せるドリスのテクニックが光っていた。