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「この映画を観に行こう!」そのきっかけは、予告編だったり、口コミだったり、様々だろう。なかでも、大きな一翼を担うのが、チラシやポスターの存在だ。インパクト大の衝撃的なチラシやポスターは、ニュースで取り上げられ、そのネタが口コミで広がりと、本来のチラシやポスターの役割以外の面からも観客動員に多大な貢献を果たしてくれる。では、そのような衝撃的なチラシはどのように制作されているのだろうか。
【関連】『ジェサベル』採用されたチラシデザインとボツになったラフ案<拡大画像>
最近、もっとも話題となっているのが、3月14日に公開されたばかりのホラー映画『ジェサベル』のチラシとポスターだ。同作の宣伝プロデュースを担当する青木基晃氏によると、「映画ファンではない若い女性から、“ヤバい!”“怖そう!ひとりじゃいけないから誰か行ってほしい”といった声が多く寄せられています」とのこと。確かに、『ジェサベル』のチラシは、かなりのインパクトだ。青木氏は、その制作過程を細かく話してくれた。
「2014年11月下旬にデザイナーが決定し、11 月27日にデザイナーに海外素材(場面写真とキーアートのレイヤーデータ)を渡しました。12月2日にデザイナーとミーティング。そもそもポスターに耐えうる大きな素材が海外キーアートと場面写真しかないこと、インパクト重視であること、とはいえ、安いホラーにならないようにと確認し合い、12月5日に第1回ラフ案をもらいました。その後、キャッチコピーを入れたものなど、バリエーションや追加案をアップし、12月9日に社内で検討して絞り込んだデザインを、劇場、ビデオメーカーさんへ提案。12月22日に現在のものでFIXしました」。
とはいえ、ここで終了どころか、ある意味、ここからが本番。そう、海外権利元に承認してもらう必要があるのだ。権利元がNOと言えば、これまでの苦労は水の泡…。「正直、権利元が許諾をくれない可能性も高かったですが、待ちに待った約1ヵ月後、2015年1月23日にOKをもらい、同月31日に劇場立ち上げとなりました」。 ここで、青木氏に今回の『ジェサベル』のチラシとポスターについて、まとめてもらった。
「劇場に映画を観に来ているお客様に訴求するという点では、この2つの宣材(宣伝材料)の役割は同一かと思います。ただし、チラシのほうが、裏面に情報を載せられ映画の中身まで言及でき、お持ち帰っていただけるというメリットがあります。…