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こんなはずじゃなかった…“脱北者”が韓国での生活にため息=「韓流ドラマとはまったく違う」―韓国メディア

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こんなはずじゃなかった…“脱北者”が韓国での生活にため息=「韓流ドラマとはまったく違う」―韓国メディア

 こんなはずじゃなかった…“脱北者”が韓国での生活にため息=「韓流ドラマとはまったく違う」―韓国メディア

 2015年3月9日、韓国・朝鮮日報は、北朝鮮から韓国へ逃げ出す“脱北者”が3万人に迫っているが、彼らの生活は決して楽観視できるものではないと伝えた。脱北者の多くは仕事が安定せず、もともと北朝鮮で厚遇を受けていたエリートたちは韓国社会で生計を立てるのも難しくなっており、「韓流ドラマとはまったく違う」という。10日付で環球時報が伝えた。
 
 【その他の写真】
 
 朝鮮日報が数名の脱北者を取材したところによると、2012年に韓国に来た43歳の崔さんは現在、紡織工場で働いている。かつては北朝鮮で内科医をしていた。北朝鮮での生活は非常に安定していた。15年の仕事の経験を頼りに、韓国でも医療の仕事に就こうと思っていたが、崔さんの韓国医師免許取得の障害になったのは英語だった。結局、医者として働くことはあきらめざるを得なかった。崔さんの月収は150万ウォン(約16万円)。家族がいないからまだやっていけるが、8時間以上は機械と向き合う仕事で体力的に厳しいという。崔さんは「なぜ韓国にまで来て、こんなに苦しい思いをしなければならないのか」と自問する日々が続いている。
 
 37歳の趙さんは、北朝鮮の小学校で教師をしていた。2009年に韓国に来てからも引き続き教師をしたかったが、彼の教員免許を認めてくれる機関はなく、日雇いや自動車の代理運転、デリバリーなどの仕事をするしかなかった。彼は韓国に来たことについて、「プライドを捨てた。今思うと、当時は考え方が甘かった」と話す。北朝鮮で地質研究をしていた鄭さんも、韓国では一般の労働者だ。鄭さんは「脱北者はみな、苦しい生活を強いられることを覚悟しているが、北朝鮮のエリートはやはり韓国の生活にはなじめない」と話している。
 
 韓国統一部によると、2014年末までに韓国に来た脱北者は2万7518人で、そのうち医療、教育、法律、軍事、情報通信など専門的な能力を持つ人は533人だが、それを生かした職に就いている人の割合はわずかに10%程度だという。(翻訳・編集/北田)

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