中国メディア・新浪が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で運営する日本エンタメ専門アカウントが１３日、外国のドラマやアニメを中国語に翻訳して字幕を付ける集団「字幕組」について日本メディアが報じたことを紹介したところ、微博ユーザーから「字幕組」に対する強い「愛」が示された。
　
　　ツイートは、日本メディアが「字幕組」について版権侵害行為であるとする一方で、中国の若者による日本文化に対する歓迎ぶりも反映していると伝えたこと、「字幕組」メンバーが活動の動機について「愛」と語ったことを紹介した。
　
　　このツイートに対して、多くの微博ユーザーが「字幕組」への「愛」を爆発させた。コメント欄は「字幕組は文化を伝える天使だ！」、「字幕組がなかったら実際生きていけない」、「字幕組をやったことがあるけど、みんな余暇の時間を使って無償でやってるんだよ」、「字幕組がなかったら、日本のアニメは中国でこれほど人気が出たと思うか？」といった声でほぼ埋め尽くされている状態だ。
　
　　そして「われらが字幕組を攻撃しないでほしい」、「決して字幕組を叩いてはいけない」と請願するユーザーも出現したほか、「字幕組は版権侵害していない。動画を試聴やダウンロードできるようにすることこそが侵害行為だ」、「日本人が批判しているのは、字幕組自身ではなく、リソースの違法アップロード行為なのだ。多くの人は字幕組を叩くよりも、国外で合法的に視聴できるビジネスモデルを構築することこそがベストだと考えている」といった意見も寄せられた。
　
　　「字幕組」の問題は実に複雑だ。問題を解決する道筋を探るためには、なぜ「字幕組」が出現し、これだけ多くのネットユーザーたちから支持を集めているのかをしっかり分析する必要がある。そこには、国産アニメ育成のために外国アニメの放映に規制をかける当局の方針を含め、合法的な方法によるコンテンツ供給量が需要を全く満たせていない……などといった背景があるのではないか。
　
　　「字幕組」メンバーたちの「愛」、そして彼らに対する中国ネットユーザーたちの「愛」が純粋なものであるなら、それは決して軽視してはならない。（編集担当：近間由保）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
　
　
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