お腹スッキリのための食べ物といえば「ヨーグルト」などの発酵食品。発酵食品によく含まれる、“プロバイオティクス”とは身体にとって有益な働きをする生きた菌。これに対し、腸内でプロバイオティクスのエサとなったり、腸内細菌のバランスを良い状態に保つ、オリゴ糖などに含まれる食品成分のことを“プレバイオティクス”と呼びます。この2つは、セットで摂ってこそお腹スッキリに役立つようですよ！
　
　■「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」の関係とは？
　

　プレバイオティクスとは、

　●小腸で消化吸収されず
　
　●善玉菌のエサとなり
　
　●腸内細菌のバランスを健康的な状態に保ち
　
　●人間の健康に役立つ
　

　ことが、食品の成分と定義されています。具体的には、オリゴ糖や食物繊維の一部がプレバイオティクスとして認められています。

　一方、プロバイオティクスと呼ばれる健康に良い働きをする菌は、腸内に住み着くことはできないため、腸内に滞在している間のみ身体に良い働きをします。

　プレバイオティクスとプロバイオティクスをセットで摂れば、プレバイオティクスが有用菌のエサになり、よりプロバイオティクスの効果を高めて腸内環境美化につながるのです！

　
　■プロバイオティクスとプレバイオティクスの組み合わせ4つ
　(1)キムチ＋玉ねぎ
　

　玉ねぎはオリゴ糖を含む野菜。加熱することで更にオリゴ糖が生成されるので、炒めた玉ねぎに、プロバイオティクスが含まれる発酵食品、キムチを和えて、玉ねぎ炒めを食べてみて！

　(2)納豆＋大麦
　

　納豆は発酵食品なだけでなく、大豆に含まれるオリゴ糖を一緒に摂れる美腸食材。食物繊維を多く含む大麦と合わせれば、便秘解消の期待大！

　(3)ヨーグルト＋オリゴ糖
　

　オリゴ糖はシロップとして販売されています。ヨーグルトだけでなく、砂糖の代わりに何にでも使うことができます。ただし、摂りすぎるとお腹のハリや下痢になってしまう場合もありますので、注意が必要です。

　(4)甘酒＋チコリコーヒー
　

　チコリコーヒーはチコリの根を乾燥させて作ったコーヒー。チコリの根には、イヌリンというプレバイオティクスの効果が認められた食物繊維が含まれています。独特の苦みのあるコーヒーですが、甘酒（甘麹）と合わせると飲みやすさも◎。

　
　ヨーグルトや納豆を腸内環境美化のために食べるのであれば、より効果が期待できる食べ方をしたいですよね。これからは、プレバイオティクスとセットで摂ってお腹をスッキリさせたいですね！

　
　（岩田麻奈未）

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