社会そのほか速
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14年目を迎えたプロサッカー人生で、湘南ベルマーレのDF坪井慶介は初めてといっていい感覚を経験している。 「どちらかといえば、あまり好きじゃなかったんですけどね」 浦和レッズ一筋で13年間プレーし、ジーコおよびイビチャ・オシム元監督のもとで日本代表として「40」のキャップを獲得。ワールドカップ・ドイツ大会のピッチにも立った百戦錬磨の35歳を、興味津々にさせているものとは何なのか。 答えはチョウ・キジェ監督のもとで行われるミーティングにあった。 「面白いんですよ。わかりやすいというか、簡潔にものごとを言ってくれるし、とにかくいろいろな話をしてくれる。サッカーの戦術的なことだけではなくて、もっと以前の話、心構えや気持ちの部分などを含めて非常にためになることを言ってくれる。その意味で楽しいというか、興味深いミーティングだなといつも思っているんです」 ■ベルマーレに関わる全員を鼓舞するチョウ監督 チョウ監督は初めての著書『指揮官の流儀 直球リーダー論』(角川学芸出版刊)においても、ミーティングをもっとも大切な仕事と位置づけている。 「個の力を最大限に引き出し、組織としての力を何倍にもできるかどうかはミーティング次第だといっても過言ではないと思う」 現時点で強く印象に残っているものは何か。坪井は古巣レッズをホームに迎えた3月7日の開幕戦前に行われたミーティングをあげた。2年ぶりに臨むJ1での戦いを航海に例えながら、チョウ監督はベルマーレに関わる全員を鼓舞している。 「僕たちは海に出るときに、見栄えは豪華客船ではないかもしれないけど、フロアがひとつしかないような船で、荒波がきても全員で手を取り合っていくようなチームなんだ」 移籍加入してから2カ月半。坪井はすっかり46歳の指揮官に心酔している。 「ものの例え方も非常に上手だし、引き込む力がありますよね」 ■チーム最年長にして“いじられキャラ”に定着 30歳以上の選手が自身を含めて3人だけという若いチームにも、違和感なく溶け込めた。髪を短く刈り込んだ頭をよく触られるなど、チーム最年長にして“いじられキャラ”に定着している。 プライドが邪魔になることはなかったのか。坪井は笑いながら「ないですよ」と首をヨコに振った。 「だって、僕にはプライドないですもの。最初は若い選手のほうが気を使っていたと思うんですけど、そのうちに気がついたんじゃないですか。…