社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
2014年にコラムで書いたNORMAN FOSTERが提案する「SkyCycle」に続き、また新たな自転車道の提案が発表された。 London Planning Award 2014/2015の、最も革新的でロンドンに貢献するプロジェクトに贈られるBest Conceptual Project賞を獲得したのが、GENSLERによる「LONDON UNDER LINE」構想。 ■地下鉄はロンドンになくてはならない交通手段 地下鉄発祥の地、イギリスのロンドン。「TUBE」の名で親しまれているロンドンの地下鉄は、1867年の開通以来、常に郊外へと路線拡大を進め、ロンドンっ子にとって最もなくてはならない交通手段である。開通当時のまま現役で使用されている昔ながらの施設もあり、最先端と昔ながらの歴史の奥深さが織りなすギャップは、まさにロンドンの地下鉄の”らしさ”である。 もちろん、時代とともに使用されなくなった施設も多々ある。その使用されなくなった地下鉄のトンネル網に目をつけたのが、GENSLER。彼らが提案したプロジェクトがLONDON UNDER LINE構想だ。 廃線となり未使用で眠ってままの地下鉄トンネル網を、自転車用道路と歩行者用の道路にするこというのが今回の「LONDON UNDER LINE」。ロンドンで急増しているサイクリストとともに過密する道路、急増する自転車事故を未然に防ぎ、自転車と自動車の双方にとって利点となる。雨の多いロンドンにとって地下道は新たなショップ街としても生まれる変わる。 ■地下道の路面に自家発電タイルを採用 さらにGENSLERが提案したのは、ただ単に廃線を再利用しただけではない。この地下道の路面に、PAVEGEN社の自家発電タイルを採用している点である。このタイルは、歩行・走行の際に荷重がかかる事により発電する優れもの。もしこのGENSLERのプロジェクトが実現すれば、世界で初めて自家発電する交通網というだけでなく、新たな地下道発祥の地として名を刻むだろう。 ヨーロッパの中心都市ロンドン。過去最高の人工水準に達し、芸術文化や科学技術など多方面で最先端の都市と言われる一方、以前交通状態の問題が絶えないのが現状である。今後更なる人口の増加が予想されており、これまで以上の交通インフラ整備に取り組む必要がある。GENSLERによるLONDON UNDER LINE構想の、環境にも同時に貢献するインフラシステムは、次の世代に繋ぐ大きな一歩になると、今後も期待が高まる。