社会そのほか速
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■松本山雅FC 本拠地で初のJ1リーグ戦、サポーターとともに歴史的勝利を狙う
松本のJ1初陣は名古屋とドロー。3得点を挙げた手応えと、3失点を喫した悔しさが混在する開幕戦となった。だが、先行するのは悔しさだ。76分に3-1とリードを広げたが、以降の4分間で連続失点。田中マルクス闘莉王、ノヴァコヴィッチ、川又堅碁を前線に上げた立体的な攻めに屈し、試合運びの未熟さも露呈した。
今節で対戦する広島は組織立った緩急自在の攻撃を繰り出すため、松本は平面で対応し切れるかどうかがポイント。ビルドアップの段階で絡むのか、スイッチを入れる縦パスを狙うのか、両サイドを捨ててゴール前を固めるのか。チームとして統一感を持ちながら粘り強く耐えることが大前提で、ましてや早い時間帯での失点はご法度だ。一方の攻撃は、奪っては素早く蹴り出す――の繰り返しから光明を見出すしかない。そこからセットプレーを得られたらチャンスだ。松本は先発が見込まれる選手のうち、飯田真輝らフィールドプレーヤー4人が180センチ超。広島がドウグラスか皆川佑介を起用しない限り、高さで上回れる組み合わせもある。CKから2点を挙げた前節のように、岩上祐三のプレースキックやロングスローから得点できれば、金星への道筋は見えてくるだろう。
今週は岩沼俊介が別メニュー調整の上、寒波の影響で練習を一部短縮するなど不安も残る。だが、今節は本拠地アルウィンで行う初のJ1ホームゲーム。サポーターの期待に応えたいという意地も、選手の背中を押すだろう。(長谷川遼介)
■松本予想スタメン
3-4-2-1
GK
村山智彦
DF
飯田真輝
後藤圭太
酒井隆介
DF
田中隼磨
岩間雄大
喜山康平
岩沼俊介
岩上祐三
池元友樹
FW
オビナ
■サンフレッチェ広島 アタッカー陣が紅白戦で好パフォーマンスを披露、チーム内競争の激化は好材料
開幕戦でほぼ完璧な試合内容を見せつけ、苦手甲府を打倒。結果が一つ出たことで、練習の雰囲気がさらに活性化されている。木曜日、U-22代表組が戻ってきた練習でも、紅白戦で佐藤寿人、浅野拓磨、野津田岳人、ドウグラスら前線の選手たちがゴールを決め、森崎浩司も決定的なパスを連発。日本代表経験のある皆川佑介ですら紅白戦の1本目に出られないほどの競争激化は、好材料だ。
とはいえ、甲府戦では課題も露呈している。圧倒的にサイドを支配したのだが、決定機に結びついたシーンがほとんどない。…