社会そのほか速
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ヒロミ、ミスターちんと3人でコントグループ「B21スペシャル」を結成し、人気を博したデビット伊東さん(48)。現在は俳優として活躍する一方、ラーメンのチェーン店を経営する実業家としても成功している。
ボクは高校までラグビーをやっていて、大学はラグビー推薦で進むつもりだったけど、受からなくて。これからどうしよう、芸能界なんてどうかな……って漠然とした気持ちで、高校卒業後、新宿・歌舞伎町のショーパブ「オスカル」でショーボーイとして働き始めたんです。
そこでヒロミさんとちんさんと出会って「B21スペシャル」を結成。お客さんに師匠として星セントさん(享年56)を紹介してもらいました。「オスカル」で働き始めて、1年も経たないうちのことでしたね。
■すべての道筋つけてくれた
ボクたち3人はセントさんの自宅兼稽古場に毎週のように通い、練習してきたコントを見てもらうようになりました。でも、セントさん、ダメ出しをしたりはしないんです。自分の型にはめようとしない。ボクたちのコントを見て「そうか、そういうのが面白いのか」ってひとりで納得したりして。
でも、それがよかったんです。もし、細かいことを言われていたら、嫌になってやめていたかもしれません。稽古を始めて半年ぐらい経ったころ、セントさんが当時、人気だった六本木のショーパブ「バナナパワー」を紹介してくれて、1日3ステージ立つようになった。
そのステージを見にテレビ局のプロデューサーとか、芸能事務所の方とかがいっぱい来て、事務所が決まり、テレビの仕事が入るようになっていったんですけど、そういう方たちも多分、セントさんが連れてきてくれたんでしょうね。
要するに、根回しして道筋をつけてくれたのは全部、セントさんだったんです。あのころはどこへ行っても、「ああ、君たちはセント君のところの……」って言われましたから。
目が回るような忙しさが過ぎた98年ごろ、ボクはある番組で左足をケガして、膝から下が動かなくなったことがあった。そうしたらセントさん、突然、アパートを訪ねて来てくれたんです。「何やってんだ、早く歩けよ」「おにぎり買ってきて」とかって、笑わせながら励ましてくれたんですよね。
おにぎりっていうのは、セントさんが稽古をつけてくれていたとき、なぜか、ボクをおにぎり好きだと思い込んでいて、いつも「買ってこい!」って命じられていたんですよ。
それから、ケガで落ち込んでいたこのとき、「そろそろ本気で舞台をやれ」と背中を押してくれた。…