社会そのほか速
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花粉の季節が到来し、その後は梅雨が控えている。
衣類や布団を「部屋干し」する機会も増えそうだが、生乾きは臭いが発生しやすく、干す場所の確保も大変。最近は、柔軟剤や布団乾燥機など、部屋干しに役立つ商品も登場している。
衣類や布団を部屋干しするのは、「花粉などの付着や排ガスによる汚れを防ぐ」ほか、「高層マンションのためベランダに干せない」「共働きで日中は不在のため屋外に干したままにできない」など、理由は様々だ。
家庭用品大手のライオンが1980年代から実施している調査では、衣類を部屋干ししたことのある人の割合は2001年の84%に対し、14年は91%と伸びている。高層マンションに住む人や共働き世帯の増加など、住環境や生活習慣の変化が背景にあるという。
衣類の部屋干しは屋外に比べて乾きにくいため、雑菌が繁殖して臭いが発生する原因にもなる。早く乾かして雑菌の繁殖を抑えることが臭い防止には有効だ。
ライオンの「香りとデオドラントのソフラン アロマナチュラル プレミアム消臭 フルーティグリーンアロマの香り」(税込み400円前後、11日発売予定)は、消臭成分と天然アロマオイルを配合した柔軟仕上げ剤だ。従来品を刷新し、洗濯中に衣類の皮脂や汗を消臭する「ナノ消臭成分」などのほか、抗菌成分も加えているので雑菌が繁殖しにくく、部屋干し時の臭いが低減されるという。
パナソニックの「ななめドラム洗濯乾燥機 NA―VD150L」(同18万円前後、3月下旬発売予定)は、脱水後に一定時間温風で乾燥させる機能「部屋干しコース」を搭載した洗濯機だ。洗濯のみのコースでは、衣類が完全に乾くまでに約19時間かかるのに対し、「部屋干しコース」では約6時間に短縮されるという。
同社では「部屋干し時の臭いは、衣類が乾くまでの時間が長いほど悪化する傾向にある。部屋干しする時間を短縮することで、臭いの軽減につながる」としている。
布団を手軽に乾かすことができる製品もある。
日立コンシューマ・マーケティングの「ふとん乾燥機 アッとドライ HFK―VH500」(同1万5000円前後、14年12月発売)は、乾燥マットを使わない布団乾燥機だ。本体から延びるホースの先端に温風を吹き出すU字形の部品を取り付け、敷布団と掛け布団の間に入れる。乾燥時間を調節すれば、ベビー用からダブルサイズの布団まで使用できる。高齢者など、布団を干すことを負担に感じている人でも手軽に乾かすことができる。
積水テクノ商事東日本が14年9月に発売した「ホスメイト」(同3万240円)は、窓枠に取り付ける室内用の物干しだ。使用後は窓枠上部の内側に収納することができる。アームの高さは2段階に調節が可能で、高い位置では衣類などの洗濯物を、低い位置では布団などの重いものが干せる。
同社によると、従来の室内用物干しは「布団などの重量物が干せない」「収納場所に困る」といった不満を持つ人が多かったといい、その悩み解消のため開発した製品という。(宮田大輔)