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家庭の電気料金をインターネットで確認できるサービスが広がっている。
世帯構成が似た家庭と比較したり、最適な料金プランを診断できたりと内容も充実してきた。うまく活用すれば電気代の節約につながりそうだ。
ネットによる電気料金の照会サービスは、大手電力会社がホームページ上で無料で提供しているもの。内容は各社ごとに異なるが、会員登録をして過去の電気使用量や料金をチェックする仕組みはほぼ同様だ。
2016年4月から家庭向けの電力小売りが全面自由化される予定で、消費者はどの会社と契約するか自由に選べるようになる。これを受け、「料金面だけでなく付帯サービスの競争も重要」(大手電力)として、各社は様々なサービス強化に乗り出している。電気料金チェックもその一環で、数年前からお目見えし出した。
東京電力の「でんき家計簿」は、過去2年分の電気使用量や料金をグラフで示す。家族の帰宅時間など生活スタイルを入力すれば、複数の料金プランから各家庭に合ったものを見つけられる。14年7月からは、家族の人数や家の広さなどがよく似た家庭と比較できるサービスも始めた。
横浜市の戸建て住宅に住む記者(36)も実際に「でんき家計簿」を利用してみた=グラフ。すると、電気の使用量は多い月で、よく似た家庭を2~3割上回っていることが一目瞭然。エアコンを頻繁に使う夏場と冬場に使用量が膨らむ傾向も分かった。もっと節電を心がけた方が良さそうだ。
わが家の料金プランは、1日の時間帯による料金の差がなく、使用量が増えるにつれて料金も上がる標準的な「従量電灯B(40アンペア)」。「でんき家計簿」では、変更可能な7プランが提示された。このうち、夜9時~朝9時の夜間料金が低めで、昼間料金が高めの「半日お得プラン」に変更すると、年5000円ほどの削減につながるとの試算結果が出た。電気を多く使うのは主に夜間と週末。プラン変更の余地もありそうだ。
同社の中村剛さんは「10年以上使っているエアコンや冷蔵庫など、古い家電を買い替えることも省エネ効果が大きい」と話す。
関西電力のネットサービス「はぴeみる電」は、契約メニューや家族構成が似た家庭と電気料金などを比較し、「節約上手ランキング」として順位を表示。月ごとに削減目標を設け、冷蔵庫の設定温度を変えるなどのチェック項目を選んで節電に取り組む仕掛けも用意している。毎月、電気の利用状況を分析したリポートもメール配信する。
中部電力も「カテエネ」と名付けたネットサービスを今月から展開。利用に応じてポイントがたまる仕組みを導入した。紙の検針票をネット閲覧に切り替えたり、サイト内の節電関連記事を読んだりするとポイントが付与され、便利グッズやギフトカード、電子マネーなどと交換できる。
他の電力会社の料金チェックも、それぞれ特色があるので、ホームページなどで確認してみるといい。(武田泰介)