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2月の国際サッカー評議会に参加したブラッター会長 [写真]=Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長が、2018年にワールドカップが開催されるロシアでの差別行為の多さに不安感を持っている。イギリスメディア『BBC』など複数のメディアが報じた。
ヨ-ロッパサッカ-の試合における差別撲滅を促進する機関『フェア・ネットワ-ク』と、モスクワを拠点として愛国心や人種差別について研究を行っている機関『SOVAセンタ-』が調査レポートを発表。そのレポ-トによると、2シーズンに渡って行われた200を超える差別的な行為がロシア・サッカーと関係があることがわかっている。
2014年にブラッター会長は、ロシアに対して、差別問題に取り組むよう懇願していた。しかし、今回のレポートを受けて、同会長は大手メディア『AP通信』に対し、「そのレポートのことは知っている。本当に懸念させられる内容だ」とコメント。
また、フェア・ネットワ-クの代表を務めるピアラ・ポワ-ル氏も同メディアに対して、「この研究は2012年5月から2014年5月に行われ、2月27日に発表されたものだが、人種差別や外国人嫌いを思わせるようなぞっとするような国内リ-グの写真がたくさん載っている」と、ロシアでの差別行為の多さや残酷さを明かした。
ブラッター会長は昨年7月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に差別問題への取り組みを優先させてほしいと伝えていたが、依然として差別は続いており、チャンピオンズリ-グにおいても見られた。
昨年10月のチャンピオンズリ-グ・グループステージにおいてマンチェスタ-・CでCSKAモスクワと対戦。CSKAモスクワが人種差別のチャントを含む一連の違反行為で処分を受けていたため、同対戦は無観客試合で行われていた。
ブラッター会長は、「差別問題は日々の業務のなかでも取り組む優先順位が高いものの1つだ。もしも今後も続くようであれば、何らかの処罰を検討しなければならない」と明言。しかし、「我々はロシアのサッカーチ-ムに関して大きな教育プログラムを始めている。彼らも現状は把握している」と、ワールドカップへ向け、差別行為減少への望みも語った。
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