社会そのほか速
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仕切っているときの力士のしぐさは十人十色。琴勇輝、千代鳳らは最後の仕切りで「ほう」、「ホッ」と声をあげる。確かに、あまり見た目のいいものではないが、これに白鵬(29)がクレームを付けたのが先月24日の力士会だった。
その付けようが、またすごい。力士たちの前で2人を名指しし「犬じゃないんだから、吠えるな。やめろよ。いいな」と言い放ったのだ。
この声高の物言いに2人は戸惑い、複雑な表情を見せたが、千代鳳は「やめます」といち早く白旗を掲げた。一方の琴勇輝は「どうするか、まだ考えています」と抵抗の色をみせ、初日の千代鳳戦の最後の仕切りでは、ひと際高く「ほう」と吠えた。史上最多の33回優勝の横綱の厳命を見事に拒否したのだ。白鵬の面目は丸つぶれだ。
残念ながら相撲は負けたが、事情を知る館内のファンの拍手喝采を浴びて引き揚げてきた琴勇輝は「直前まで悩みましたけど、これが自分のリズム。やらないと相撲もガタガタになるので」と興奮気味に話した。
もっとも、白鵬も他人のことを何だかんだと言っている場合じゃない。先場所後の審判批判以来、キチンとした真意の説明や謝罪もせず、マスコミに対する不信感をあらわにするばかり。ノーコメントを貫いている。
これではトラブルを起こして引退した朝青龍の再来。孤立感は深まるだけだ。白鵬はこの深刻さを増す状況に、どうピリオドを打つつもりだろうか。 (大見信昭)2015/3/10 16:56 更新