イングランド・プレミアリーグ第30節が22日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは、スペイン代表のMFファン・マタが2得点を挙げる活躍を見せ、リバプールから貴重な勝ち点3を獲得した。

　　14分にMFアンデル・エレーラのスルーパスに抜け出したマタは、エリア内右の角度のないところから右足で先制ゴールをねじ込む。59分には、MFディ・マリアからの浮き球パスをバイシクルボレーで叩き込み、決勝ゴールも挙げた。試合は2-1でユナイテッドが勝利している。

　　英メディア『スカイ』によれば、アーセナルレジェンドで元フランス代表のティエリ・アンリ氏は「何も言うことはない。ただゴールを見て、拍手を送って欲しい。彼がやったことはとんでもないことだ。このアンフィールドでの試合は両チームとって特に重要なものだったからね」とマタのパフォーマンスに脱帽。

　　また、リバプールレジェンドで元イングランド代表のジェイミー・キャラガー氏は「マタを忘れることは止めにしよう。彼はイングランドに来てから最初の二年間で目覚ましい活躍をしていた。チェルシー時代にジョゼ・モウリーニョ監督から戦力外にされたことで皆が懐疑的な見方をするようになったが、この試合のマタは、ユナイテッドに加入以降、最も素晴らしいパフォーマンスを見せた。これは英国フットボールの中でも特に重要な一戦であり、2得点は信じられない偉業だ」と同選手のプレーを高く評価した。

　　ユナイテッドを率いるルイ・ファン・ハール監督は「マタはこのチームで安定した力を発揮できる選手だが、私はチームのバランスを考える立場であり、一人のプレーヤーに頼るわけにはいかない。通常は選手を褒めることはしないが、今日の彼はとても良かった」と勝利の立役者に賛辞を送った。

　　2014年1月に移籍金3700万ポンド（約64億円）で加入したマタは今、2002年当時ユナイテッドに在籍していたFWディエゴ・フォルランがアンフィールドで2得点した時に放ったような輝きに満ち溢れている。