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女子ゴルフのTポイント・レディース(佐賀県若木GC=6304ヤード、パー72)は最終日の22日、首位と3打差の2位で出た飯島茜がイーブンで回り、通算3アンダーの213で並んだ全美貞(韓国)とのプレーオフを制して2010年9月以来、4年半ぶりの優勝を果たした。ツアー通算7勝目で、日本人選手の優勝は今季3戦目で初めて。優勝賞金1260万円を獲得し、生涯獲得賞金4億円を突破した(40人目)。
飯島は14番から三つスコアを伸ばし、この日のベストスコアの全美貞と並び、6ホール目で飯島がバーディーを奪って決着した。1打差の3位に上田桃子、一ノ瀬優希、藤本麻子。前日首位のO・サタヤ(タイ)は3オーバーの18位に終わった。17歳のアマチュア・永井花奈(東京・日出高)は通算2オーバーの12位だった。
◇激戦 6ホール目で決着
18番ホールで繰り返されたプレーオフの6ホール目。飯島の第3打はピン手前1.5メートルにつけてバーディーチャンス。一方の全美貞は10メートル以上残した。先に打った全美貞のパットは届かず、飯島はきっちり決めて勝負あり。2時間近くにわたったプレーオフの激戦を終え、飯島が笑みを浮かべた。
首位と3打差の2位でのスタート。「今週勝てなかったとしても次がある」。飯島には心の余裕があった。1月中旬から1カ月間、タイで手が痛くなるまでひたすら打ち込んだ。一緒に練習した笠りつ子から「いい音してる」とショットを褒められた。帰国後、師事する片山晋呉に見てもらい、「もう大丈夫。今までやってきたことが結びついてきたね」と太鼓判を押され、自信を深めた。
今年からパターを昔使っていたものに戻し、握りもクロスから順手に変えた。この日は前半ボギーが先行。13番ではダブルボギーをたたいたが、精度の高いショットでピンそばにつけ、三つ取り戻して、プレーオフに持ち込んだ。
プロ11年目の31歳。優勝から4年半遠ざかり、「引退」の二文字が頭をかすめたこともあったという。久々の勝利に「今年は1勝が目標だったので、目標を変えていきたい」と飯島。更なる勝利への意欲をかきたたせていた。【早田利信】
○…全美貞は5バーディー、ボギーなしと完璧なゴルフを見せたが、飯島とのプレーオフに敗れ、今季開幕から3戦連続の外国勢優勝はならなかった。バーディーチャンスを確実に決め、前半で二つ、後半三つスコアを伸ばした。2時間近いプレーオフでは「何も考えてなかった」と淡々とプレーしたが、6ホール目で力尽きた。「残念は残念だったけれど、いいプレーができた。200%納得しています」と、さばさばした表情で振り返った。