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【蘇州(中国)田原和宏】卓球の世界選手権個人戦は第3日の28日、男女のシングルス、ダブルスの本戦が始まった。女子ダブルスでは初出場の平野美宇(エリートアカデミー)伊藤美誠(スターツ)の中学3年生ペアがエジプト、グアテマラのペアを4−0で破り、初戦を突破。第1シードの福原愛(ANA)若宮三紗子(日本生命)組は1回戦で米国ペアを退けた。
女子シングルスは1回戦があり、石川佳純(全農)がカザフスタン選手に快勝するなど日本は5人全員がそろって初戦を突破した。伊藤は14歳189日で勝利を挙げ、福原の持つ日本代表の最年少記録を更新した。
男子はシングルス1回戦があり、水谷隼(ビーコン・ラボ)や丹羽孝希(明大)が快勝したが、前回2013年パリ大会8強の松平健太(JTB)は初戦敗退した。男子ダブルスは松平・丹羽組が不戦勝で2回戦に進み、ともに初出場の森薗政崇(明大)大島祐哉(早大)組は1回戦でインドペアを破った。
混合ダブルスは3回戦が行われ、吉村真晴(愛知工大)石川組と丹羽、平野早矢香(ミキハウス)組がベスト16入りした。
◇中3ペア、世界に確かな一歩
1回戦に登場した中学3年生ペアは、初めての世界選手権とは思えぬ落ち着きをみせていた。平野美が球の上がり際をたたく速い攻撃を見せれば、伊藤も力強いフォアハンドを連発。伊藤は「まずは自分たちのプレーができたかな」と笑顔をのぞかせた。
昨年の東京大会では会場内で日本代表を応援していた。平野美が「私もいつか」と夢見た大舞台に、2人はわずか1年でたどり着いただけでなく、メダル獲得を目標に公言できるほどの実力を備えるまでに成長した。昨年3月のドイツ・オープンのダブルスをワールドツアー史上最年少の13歳で制し、12月にはツアーの年間女王にも輝いた。村上恭和・女子監督も「メダルを口にして当然の実績を収めている」と認める。
5歳で初めてペアを組み、ライバルでもあり、親友でもある。普段の練習は別々だが、代表合宿でともに練習する時間が増えたことで戦術の理解がさらに進んだ。サーブの長短や得意なコース、互いの良さを理解することで次の攻撃が予測しやすくなる。伊藤が「美宇ちゃんがコースを突いてくれるから攻めやすい」と語る。今後、何度も出場するに違いない世界の舞台で、確かな一歩を踏み出した。【田原和宏】
◇水谷、好調な滑り出し
男子シングルスで日本勢として、1979年以来のメダル獲得を目指す水谷が好調な滑り出し。…