○楽天３−０西武●（１７日・西武プリンスドーム）
　
　　楽天の松井裕が、抑えとして上がったオープン戦２度目のマウンドを無難に務めた。３点リードの九回、奪三振こそなかったが、３者凡退に仕留め、「落ち着いていたのが良かった」と満足そうだ。
　
　　直球で押した。１死後、オープン戦で好調の秋山に対し、１４０キロ台後半の直球でファウルを打たせて追い込み、チェンジアップで崩して遊ゴロ。「直球主体で押し、変化球でちらす自分の投球ができた」
　
　　昨季は新人で１２球団最多の１２６三振を奪った。奪三振の多さも買われ、大久保監督は今季、中継ぎに起用する方針だった。だが広島の３年間で７３セーブを挙げたミコライオが腰痛で開幕に間に合わない。その中で抜てきされ、１９歳の左腕も意気に感じている。
　
　　連投などを試すのはこれから。だが大久保監督は「これが、うちの勝ちパターン。（松井裕に）自信をつかんでほしい」と期待した。【飯山太郎】