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“ミカ”が見たハリルホジッチとは
Jリーグに、日本代表の監督に就任したヴァイッド・ハリルホジッチをよく知る選手がいる。サンフレッチェ広島のミハエル・ミキッチだ。彼が知るハリルホジッチとは、どういった人間なのだろうか。本人が語ってくれた。
J1開幕戦で90分出場した翌週の水曜日に“ミカ”ことミキッチに日本代表の新監督に就任したヴァイッド・ハリルホジッチのことを聞くと「もちろんよく知っているよ。ヴァイッドだろ。彼はディナモ・ザグレブの監督だったからね」と答えた。
ハリルホジッチが就任した2010年には、すでにミキッチは広島の重要なプレーヤーであったが、ミカにとっての原点であり、キャリアの大半を過ごしたクロアチアのビッグクラブの動向はもちろん追いかけていたようだ。
ディナモ・ザグレブ時代で指揮をしていた様子から、ハリルホジッチの日本でのふるまいを予想してもらった。
「代表監督になっても彼(ハリルホジッチ)は選手を名前で選ぶようなことはしないだろう。その時の調子のよい選手、能力の高い選手を自分の目で選ぶ」と横一線の代表がスタートすると予言した。
また、指揮官としての能力も太鼓判を押した。「練習はハードだが、コントロールはちゃんとする。一つのシステムではなく複数のやり方を使い分ける。相手によってだ。相手をよく分析してそれに合わせたやり方を選択する」
ミキッチが語るアジアの戦い
ハリルホジッチ自身のポリバレント性を表す戦術選択の柔軟性について、J1とJ2の試合をVTR観戦し、選手のことを深く知り、趣味はサッカーの試合を見ることでないかと思うほど勉強熱心なミハエル・ミキッチの中でも衝撃的な試合を一つあげてくれた。
「2010年のヨーロッパリーグで、ディナモはスペインのビジャレアルを下した。(2010年にグループリーグのホームでディナモ・ザグレブはビジャレアルに2-0で勝利)あの試合、ハリルホジッチはビジャレアルを研究して守りを固めながら、鋭いカウンターを繰り出した」
身振り手振りで示すカウンターの様は、ボウガンの矢が飛び出るような手振り、さながら3本の矢とでも言えようか。腕と手で示す飛び出しの、鋭く、直線的な動きは、その試合で見せたハリルホジッチ・ザグレブの攻撃にミカ自身が興奮を抑えきれなかったと十分に想像できた。
「多くの戦術的な引き出しを持っている。よく相手を分析する。名前で選手を選ばない」ハリルホジッチ・ジャパンが、新たな目で選ばれるなら、現有のサンフレッチェの選手、さらには遠いオーストラリアで戦う高萩、決して最前線でない西欧の海外選手にもサムライブルーのユニフォームに袖を通すチャンスが訪れるだろうか。…