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W杯最終戦で500メートルを力走する小平奈緒。初の種目別優勝に輝き、日本勢で孤軍奮闘した=22日、ドイツ・エアフルト(EPA=時事)
【エアフルト(ドイツ)時事】スピードスケートの日本勢が今季の戦いを終えた。22日までドイツのエアフルトで行われたワールドカップ(W杯)最終戦で、女子500メートルで小平奈緒(相沢病院)が初の種目別優勝に輝く健闘。一方の男子はシーズンを通して振るわず、低迷する現状を改めて思い知らされた。
今季は3選手がオランダに拠点を移し、小平は世界距離別選手権でも3位に入るなど確かな成長を見せた。しかし高木菜那と男子のウィリアムソン師円(ともに日本電産サンキョー)は、国際大会の個人種目で目立った結果を出せなかった。
2010年バンクーバー五輪でメダル3個を獲得した日本勢は、昨年のソチ五輪でゼロ。強化体制を刷新するため、今季からナショナルチームを立ち上げた。しかしトレーニング施設が足りず、情報の共有もできていないなど問題が山積している。あるチームの監督は「今のスケート界はどうしようもない」と危機感をあらわにする。
18年平昌五輪が近づく来季以降は、他国の強化が本格的になる。「このままでは世界に取り残される」との不安を口にする選手も。競技留学にとどまらず、選手優先の強化体制を日本スケート連盟が早急に築けるかに将来が懸かっている。湯田淳強化部長は「ナショナルチームはまだ手探り状態。課題を詰め、新年度からまたやっていきたい」と今季を総括した。