3月11日からアメリカ・インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」（ATP1000／ハードコート）。
　　金曜日に行なわれた準々決勝で、ロジャー・フェデラー（スイス）が、トマーシュ・ベルディヒ（チェコ）を6-4 6-0で、また、ミロシュ・ラオニッチ（カナダ）はラファエル・ナダル（スペイン）を4-6 7-6(10) 7-5で破ってそれぞれ準決勝に進んだ。
　　フェデラーはこの日の勝利で今季の戦績を15勝1敗に伸ばしている。今季の彼が負けたのは、全豪オープンの3回戦のアンドレアス・セッピ（イタリア）との試合だけだ。今大会では同じ3回戦でセッピと対戦して破り、その借りを返している。また、フェデラーがベルディヒをストレートで破ったのは2011年以来で、6-0でのセット奪取は、ベルディヒに対して2度目だ。　「正直に言って、僕は相手からベーグル（6-0での完封）を取ってそれを喜ぶようなタイプじゃない」とフェデラー。彼は今大会では記録となる5度目の優勝を狙っている。
　　68分で決勝に進んだフェデラーの準決勝の相手は、第6シードのラオニッチだ。
　「とてもタフなパフォーマンスをした試合の一つになった」とベルディヒ。「相手は何もかもが完璧だったよ」と彼は続けている。
　　世界1位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）と第4シードのアンディ・マレー（イギリス）の準決勝は土曜日に行なわれる予定だ。
　　ラオニッチは今大会では3度の優勝実績を持つナダルを、6度目の対戦で初めて破っての決勝進出だ。この試合でのラオニッチは18本のサービスエースを放ち、48本のウイナーを奪った。対するナダルが奪ったウイナーは25本で、アンフォーストエラーは22本だった。
　「今日の自分は本当にすごいことをやってのけたという感じがする。すごくうれしいよ。でも、まだこれで終わりじゃないんだ」とラオニッチ。「僕にはまだ、成し遂げたいことがこの先に残っているからね」。
　　第2セットのタイブレークでは、ナダルに3本のマッチポイントがあったが、その内2本をミスで逃し、もうい1本はラオニッチが強打のウイナーでしのいでした。
　「あのマッチポイントの場面では、これがマッチポイントだとは本当に感じていなかった」とラオニッチは言う。「普通のポイントのつもりで戦い、何とか切り抜けようとしていたんだよ」。
　　ラオニッチは逆に5本目のセットポイントを奪ってセットを取り返した。…