社会そのほか速
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■清水エスパルス 守備重視の布陣が奏功、課題は攻撃面にあり
リーグ戦2試合で失点はわずか「1」。まずは失点を減らすことを重視し、守備に重きを置いた布陣で開幕を迎えた成果が確実に表われている。また、大きな課題であったセットプレーの守備に関しても、高さのある選手を起用しながら細部を煮詰め、GK櫛引政敏の成長もあって今のところ失点「0」。ヒヤリとする場面も少なくなっており、確実な進化が見られる。
18日のナビスコ杯初戦の山形戦は1-3で敗れたが、スタメン11人が総入れ替えだったため、敗戦や疲労の影響は少ない。そのため、開幕2試合の良い流れは継続できそうだが、櫛引がU-22日本代表の遠征で不在なのは不安要素の一つとなる。また、松本は引いて人数をかけてゴール前を固めてくる可能性がある相手。過去2試合は、清水がボール支配率で上回るという展開ではなく、3得点も長短のカウンターで奪ったもの。自分たちでボールを回しながら、相手の分厚いブロックをこじ開けていけるかどうか。今のところ未知数な部分だ。
シュート数は2試合で13本と少なく、そこは昨年と同様。そんな中で、どれだけチャンスを作り、決めるべきところを決めきれるかが最大の課題となる。ただ、前線に長沢駿という高さがあることと、ピーター・ウタカの調子が上がってきたことはプラス要素。ウタカは新潟戦の後半から出場して好プレーを見せ、練習試合ではゴールを量産中。彼にJ初ゴールが生まれれば、勝利の可能性は大いに高まるはずだ。(前島芳雄)
■清水予想スタメン
4-2-3-1
GK
杉山力裕
DF
三浦弦太
ヤコヴィッチ
平岡康裕
犬飼智也
MF
本田拓也
八反田康平
村田和哉
大前元紀
竹内涼
FW
長沢駿
■松本山雅FC 公式戦未勝利が続くも内容面では手応えも
松本はこれまでの公式戦3試合で未勝利。ただ、リーグ戦の2試合ともにハードワークが奏功して優位に立つ時間帯を作るなど、内容自体は悪くなかったと言える。鳥栖に挑んだナビスコ杯も前田直輝と石原崇兆の若きドリブラーが存在感を示し、敗れはしたが収穫に富んでいた。とはいえ、「良いゲームをしても勝てないのが一番危ない」と反町康治監督が危機感を口にするように、悠長に構えているうちに状況が悪化していくのも事実。今節で何としても勝ち点3を奪い、まずは「J1で勝てた」という自信を得たい。
とは言うものの、道のりは平坦ではない。18日のナビスコ杯、アウェー鳥栖戦に際して先発7人を入れ替えた松本に対し、アウェー山形戦に臨んだ清水は先発11人を総入れ替え。…