社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
◆オープン戦 阪神2―2オリックス(21日・京セラドーム大阪)
阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が21日、オリックス戦(京セラD)で4打数無安打に倒れて10打席連続ノーヒットとなり、イライラを爆発させた。9回先頭で中飛に倒れると、三塁ベンチへ戻る際に本塁付近で嶋田球審とにらみ合いに。ナインの制止で大事には至らなかったが、開幕を目前に控え、オープン戦打率1割3分6厘の主砲の精神状態に不安が残った。
異常を察したチームメートが慌ててゴメスのもとに駆け寄った。すでに打席に入っていた次打者のマートンも駆け足で制止に向かった。9回、先頭で中飛に倒れたドミニカンと、嶋田球審が本塁付近でにらみ合ったまま距離を詰め、一触即発の状態となった。
ゴメス「ずっと(嶋田球審が自分を)見ていたので、どうしたのかなと思って。何も審判には言っていないし、何かなと思っただけだ」
嶋田球審「(あの打席の)ストライクの判定が、少し不満だったんじゃないですか」
両者のコメントから判断すれば、暴言などのはっきりした侮辱行為はなかったようだ。ただ、助っ人がこの試合でイライラを抱えていたことは確かだ。前日(20日)の同カードで全4打席空振り三振に倒れたのに続き、この日も2回先頭の第1打席で空振り三振に倒れ、何か叫んでいた。その後も快音はなく、4打席無安打でオープン戦打率1割3分6厘。10打席連続で結果が出ていない。
問題の9回の打席では、初球の外角いっぱいへのスライダーをストライクとコールされ、投球されたコースへバットを軽く放り出すようなしぐさを見せた。このしぐさが、球審に判定への不満ととられた可能性はある。いずれにせよ、最終調整の時期に、グラウンド内で不穏な空気が流れたこと自体が問題だ。
開幕まで、オープン戦は22日の同カードを残すのみ。4番打者が心身ともに不安な部分をのぞかせたことに、和田監督も「ナーバスになっているのかもしれない。今まで我慢していたところがね。いい流れで開幕に入れるように。(打線の)中心が打たんとね」と、浮かない表情だ。ゴメスは「今までと同じように準備して、いい状態で迎えられるように」と平常心を強調したが、後味は悪かった。(辻 圭太郎)