バレンシアガ tシャツ 偽バレンシアガ tシャツ アウトレットバレンシアガ tシャツ メルカリ 忍者ブログ

コスプレ ハロウィン Big Hero 6を口コミ比較

社会そのほか速

(4)被災者の心 演劇で伝える

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

(4)被災者の心 演劇で伝える

 (4)被災者の心 演劇で伝える

 〈お父さんはなるべく早く地元に帰るって言うし。(お母さんは)帰りたいけど、もう住みたくないって。わけわかんない〉〈みんなも、つらいんだよ、先が見えないから〉

  2月下旬、福島県会津美里町の県立大沼高校で、演劇部の生徒が東日本大震災をテーマにした創作劇「パラダイス」の稽古をした。福島第一原発事故による避難生活に不満を募らせる中学生に、津波で家族を失った主人公の女性ボランティアが語りかけるシーンだ。

  会津地方は原発事故で周辺の住民の避難先となり、同校にも当時、十数人が転入した。演劇部には3人が入部。翌年、その一人で、現在は大学2年生の坂本幸(みゆき)さん(20)らと、顧問の佐藤雅通教諭(48)が、被災者を描いた創作劇の脚本を書いた。「パラダイス」はその続編にあたる。

  現部員は全員、被災の経験がない。主人公を演じる2年生の大崎理咲(りさ)さん(17)は当初、「被災していないのに、被災者を演じていいのか」と悩んだ。

  昨年夏、被災者の気持ちを知ろうと、他の部員たちと一緒に会津若松市の仮設住宅を訪ねた。大熊町出身の女性は笑顔を見せながらもあきらめたような表情で、「帰りたいけど、住みたくない」と話した。

  「故郷に戻りたくても戻れない現実がある。震災は終わっていないことを、福島から多くの人に伝えないと」。部員たちで話し合い、稽古を重ねた。

  11月、同校で劇を見た坂本さんから、厳しい指摘があった。「セリフを言うだけ、動くだけになってる。気持ちが伝わってこない」

  坂本さんは震災前、富岡町で祖母と両親、弟の5人で暮らしていた。家族は無事だったが、原発事故で愛知県まで避難した。2か月後、会津地方に落ち着いた。

  「すぐに戻れると思って避難したので、気持ちの整理ができず、つらかった。忘れずにいてくれるのは、被災者にとって救いになる」。それだけに、より感情を込めた劇にしてほしいと願う。先輩からの期待を背に、部員たちは「被災者の気持ちに寄り添うことを忘れない」と心に刻んだ。

  「パラダイス」で終盤、主人公が〈立場とか境遇が違っても、人は人の気持ちをわかろうとすることはできる〉と力を込めるシーンがある。大崎さんは「被災者の気持ちを完璧には理解できなくても、理解しようと努力することが大切」と思いながら演じている。

  会津美里町 人口約2万1000人。福島第一原発からは約100キロ離れている。町内には、原発事故で全町避難になった楢葉町の仮設住宅があり、今も約190人が暮らす。

PR

コメント

プロフィール

HN:
社会そのほか速
性別:
非公開

P R